北欧フィーカ|「イイダ傘店」平成二十六年・春の日傘展へ。|日本・Made in Japan|Scandinavian fika.

デンマーク・スウェーデン・フィンランド、北欧デザインの旅。

こもれび、道草、トウモロコシ。「イイダ傘店」春の日傘展へ。

傘作家のイイダ ヨシヒサさんと再会するため、「平成二十五年・秋の雨傘展」を訪れてから半年。「平成二十六年・春の日傘展」の案内がポストに届きました。東京・京都・神戸・福岡で順次開催中の「イイダ傘店」の日傘展示受注会。今回は東京・中目黒ではなく、京都・一乗寺へ向かいます。一乗寺にある日本でいちばん素敵な本屋さん、「恵文社」のギャラリーアンフェールで開催中の「春の日傘展」におじゃましました。大好きな京都・左京区ののどかな街並みの中に、イイダ傘店の『こもれび』が揺らめいていました。

 

□写真左/ 黄色いトウモロコシの刺繍が入ったかわいい日傘。傘を束ねるボタンも、よく見るとトウモロコシ。

>> イイダ傘店の過去の展示会の模様と合わせてご覧ください。

Komorebi

こもれびの日傘展

あたたかな春の訪れともに「イイダ傘店」から日傘展の案内が届きました。心躍る「イイダ傘店」のDM!封を開けるのがこんなに楽しみなDMが他にあるでしょうか。これはもう、ひとつの作品。展示会のプロローグなのです。
どんなメッセージが込められているのか、わくわくしながら、トレッシングペーパーにプリントされたDMを広げると、そこには淡い3色の水玉の図案が描かれていました。しかも、同じ紙が2枚入っています。その2枚を重ねて、空に透かしてみます。すると、ゆらゆら揺れる葉っぱからこぼれる日の光のように、色鮮やかな光のしずくが重なって、『こもれび』の景色が広がってきます。
薄いシルクコットンの生地にプリントされた新作テキスタイル『こもれび』は、幾重にも重なった木々の葉の木漏れ日のように、二重張りで傘に仕立てられています。緑色の『こもれび』日傘は「新緑」、赤色は「紅葉」。『こもれび』は傘作家・飯田純久(イイダ ヨシヒサ)さんが、何年も前から日傘にしたくてスケッチし続けていたのだそうです。とある散歩道で、いい木漏れ日に出会い、このテキスタイルが生まれたのだとか。
『こもれび』につつまれて、散歩も素敵。やわらかな光が、一日を日傘日和に変えてくれます。

2014.3. update.

Michikusa

小さい小さい森の道草

出町柳でバスを降りて、出町ふたばの豆餅をほおばりながら、うららかな春の京都をてくてく。鴨川から2つにわかれた高野川のほとりをのんびり歩きます。橋を渡って向かった先は、古いフィルム写真のような不思議な魅力につつまれた町、一乗寺。ここに、日本でいちばん素敵な本屋さん「けいぶん社」があります。
恵文社・一乗寺店
のギャラリーアンフェールで開催された、イイダ傘店「平成二十六年・春」の日傘展示受注会。お披露目された新作の日傘は『こもれび』ほか、麻100%の『道草』や、タオル地のようなカットジャガードの『三角屋根』(トップ写真右側)、輪切りのトウモロコシの刺繍が入った『トウモロコシ』など全部で6種類。同じテーマの傘でもカラーが2色〜3色あるので、好みの1点決めるだけでも本当に迷ってしまいます。
写真上の『道草』はとってもシックな麻の日傘。『こもれび』とはまた違う散歩道の物語を持っています。左側に飾られたスケッチは、イイダさんがぽかぽか陽気の森の小道で出会った小さな草木の葉っぱたち。「イイダ傘店」の傘には、カタチや柄の美しさだけでなく、物語をひも解くような楽しさと奥深さがあります。ポップに添えられた傘の言葉は、小気味良いリズムを刻む詩のよう。見て、さわって、感じることのできる、五感をくすぐる傘なのです。

2014.3. update.

Rucksack of Soramame

レインポンチョと、そら豆のリュック

「イイダ傘店」は傘以外のアイテムも魅力的。防水加工の雨傘の生地でつくられたレインコートは、今回『押し花』のレインポンチョとなって新登場!(トップ写真左側)『押し花』のテキスタイルといえば、前回の雨傘展で見たリュックも可愛かったです。そのリュックサックは『そら豆』『色えんぴつ』『森の花』などの新柄が並んでいました。
初めて『そら豆』のテキスタイルを見たときに感激した、その鮮やかなグリーンの色合い。水彩で描かれたそら豆とそら豆の色の重なりが、何色もの美しいグリーンを生み出して、きらめいていました。
『そら豆』のリュックや『こもれび』のストールは、春のおでかけにぴったりのアイテム。それから『バーバー』や『魚の骨』など、これまでにつくられた傘のテキスタイルに出会えるヘアターバンも人気。前回好評だったスイッチプレート(コンセントカバー)も今回から定番アイテムになりました。
傘以外にもあれこれほしくなっちゃう「イイダ傘店」。活版印刷などの工夫を凝らしたポストカードや傘柄レターセットも、紙好きにはたまりません!

2014.3. update.

Coma bag

三角のコマバッグ

初めて「イイダ傘店」の展示会の写真を見たとき、壁に三角形の生地がいくつも飾られていて、ずっとそれが生地見本だとばかり思っていました。まさか、三角形の手さげバッグだったとは!傘は小間(コマ)と呼ばれる三角形の生地を8つ縫い合わせてできていて、こちらは小間からつくられたコマバッグ。傘屋さんでしか生まれることのない「イイダ傘店」の人気商品です。
写真上の鮮やかな黄色のテキスタイルは『ヤブカラシ』。そのお隣は三角パターンの『色えんぴつ』。この2つはスニーカーの中敷アイテムにもなっていて、靴底にチラリ見える柄が素敵。傘のハギレがいきいきと、可愛い小物になって生まれ変わります。

2014.3. update.

Brooch of Corn

トウモロコシのピンバッチとブローチ

これまでに見たこともない、トウモロコシの美しい断面。夏野菜トウモロコシが、黄色い花びらのような可憐な刺繍に。『トウモロコシ』の日傘を手に取ってみると、ひらひらを束ねるバンドのボタンまで、なんとトウモロコシの粒になっています!平成二十四年・秋の雨傘展で発表された『そら豆』の雨傘もボタンがそら豆でした。『花タイル』のタイルなども制作された、焼きものアクセサリー作家の UUさんにお願いして、今回もつくっていただいたのだそうです。
日傘といっしょに並んだ、磁器製の『トウモロコシ』のピンバッチやブローチの愛らしいこと。トウモロコシの粒のハリや、甘みまで伝わるように試行錯誤してつくられた『トウモロコシ』のアクセサリーは、黄色い刺繍の輝きと同じくらい、美味しそうにつやめいていました。

2014.3. update.

Organic Cotton

オーガニックコットンのタオルとスタイ

新柄の『こもれび』『道草』『トウモロコシ』が加わったオーガニックコットンタオルも種類がたくさん!前回の雨傘展で購入した『野菜スティック』と『いちょう』のタオルを家で使っています。今回はタオルと同じオーガニックコットンを使用した、赤ちゃんのかわいい「ベビースタイ」も初登場!おうちのイラストが並んだ『Hutte』や、新作『公園』も赤ちゃんにぴったりのスタイ。
お馴染みのティッシュカバーや、新登場のチビ袋、傘柄ポーチ……まだまだご紹介しきれないアイテムがたくさんあります。
傘を見に行く楽しみ。傘を広げる楽しみ。傘をつくる楽しみ。傘と暮らしてゆく楽しみ。「イイダ傘店」の展示会には、傘から広がる楽しみがつまっています。隅から隅まで。どんな小さなものにも。人の手と、ささやかな喜びがつまっているのです。

2014.3. update.

イイダ傘店

IIDA KASATEN

傘作家・飯田純久さんがつくるオリジナル傘ブランド。年2回、日傘と雨傘の展示受注会を開催。
http://www.iida-kasaten.jp/

ありがとう!

「平成二十六年・春の日傘展」に行けてよかった!イイダさん、『こもれび』素敵でした。ありがとう!お忙しい中、傘のお話を聞かせていただいた「イイダ傘店」のタカヤマさん、 恵文社さん、本当にありがとうございました。京都・一乗寺や恵文社は大好きな場所なので、ぜひまた来たい!

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