工芸博物館の中庭は開放的で、とても美しい。デンマークの人たちは、天気のいい日は外でランチやフィーカ(ティータイム)を楽しむそう。この中庭が、ランチタイムにいっぱいになるのがよくわかります。日本の美術館や文化施設のカフェは、軽食しかなかったり、高級レストランで入りにくかったりと、なかなか記憶に残るような店に出会えない。でも、ロココ調の建物に囲まれた、木々の緑がまぶしいこの中庭のようなカフェだったら、一度訪れたら一生忘れません。文化と自然とティータイムが、ひとつに調和する素晴らしさ。こういう空間の大切さ。日本ももっと考えてほしいな。町の美術館や博物館、文化会館や図書館にこんなスペースがあったら、出かけるのがどんなに楽しみなことか。ふつうの人びとの日々の暮らしの中に、中庭へつづく入口をつくってほしい。