Denmark Trip 14 4/7

フィン・ユール・ハウス

デンマークの家具デザインのパイオニア、フィン・ユール(Finn Juhl)。ヤコブセンやウェグナー、モーエンセンたちとともに、デンマーク・モダンを推し進めた巨匠のひとり。ただ、彼の家具デザイナーとしてのスタートは順調ではなかったようです。彫刻のように美しいチーフティンチェア(Chieftain Chair)を「ラケットにひっかかった4つのオムレツ」と酷評されたとか。フィン・ユールの評価は、スカンジナビアからでなく、アメリカで火がつき、その後デンマークで高まっていったそうです。
オードロップゴー美術館の庭の先に建つ白亜の邸宅、フィン・ユール・ハウス(Finn Juhls hus)。1942年に、まだ若き建築家であったフィン・ユールが設計・建築した自邸が、2008年から美術館の一部として公開されています。フィン・ユールは、この家で使うすべての家具をデザインしたそう。人生のパートナーであり、創作の最大の理解者でもあった夫人に、自分が亡き後もこの家に住み続けてほしいと願ったといいます。ここは、フィン・ユールが愛し、生涯をかけてつくりあげた、もっとも美しい家。彼の人生がカタチとなって、森の中にひっそりと残っています。