リビエラ海岸に面して建てられルイジアナ美術館は、もともとは富豪の邸宅だったそう。中庭の彫刻庭園には、展示室や回廊の途中でも飛び出すことができます。芝生に寝そべって日向ぼっこしたり、サンドウィッチをほおばったり、子供はすべり台で丘を降りて、冷たい海に飛び込んだり。芸術を鑑賞することが目的の美術館が、こんなにも楽しくて、自由で、みんなから愛されているなんて! 堅苦しくて、どこか殺風景な日本の美術館とはまるで違う。懐が深くて、遊び心があって、元気がわいてくるところ。幼い子が「パパ、ママ。連れてって〜!」とせがむような心おどる美術館が、日本にはいったいいくつあるだろう? ここには展示室を見る順路も、作品を囲う柵もありません。誰に対してもオープンで、ウェルカムで、この場所が好きだからこそ、みんな大切にするのです。心を豊かにしてくれる場所。それが、ほんとうの美術館。