いじわるでわがままで、いつも親を困らせてばかり。いつか大きくなったら、家に帰り、成長した姿を見せて親孝行したい。大人になった今、少年時代を振り返ると、ニルスの旅が、自分と重なってきます。小学生のとき、生まれてはじめて読んだ本が「ニルスのふしぎな旅」でした。あのときはただ、鳥にのって自由に空を飛べるニルスがうらやましかった。作者が女性だということも、スウェーデンがどこにあるかも知らず、物語に夢中になりました。だから、もう何十年も開いていない童話をひもときながら、スウェーデンを旅し、青い空を見たら、子供のころの記憶がよみがえってきました。良い思い出も、苦い思い出も、今はとてもみずみずしい。親孝行はまだ少し先になりそうです。