ラブラドールとクリスマスローズ|犬の手作りごはんと、クリスマスローズの庭と、ほのぼの日より|ラブラドール手作りご飯レシピ|Labrador and Christmas rose|北欧フィーカ

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ラブラドールとクリスマスローズ

3

1999~2001

Welcome イングマル、Welcome クリスマスローズ。
四季を感じながら 身の丈にあった暮らしの一歩。
ここから始まった。  

イングマル

0歳~1歳

1999年10月20日に生まれたイングマルの父親はブラックで母親はホワイトイエロー、兄弟姉妹はたしか6頭だったと思う。始めからホワイトイエローのメスと決めていたので、結果この時出会った中で該当したのはイングマルだけだった。
目が見えるのか見えないのかの頃で、抱かせてもらうとすぐに私の指を、チュッチュ、チュッチュ、と吸い付いてきた。その吸い付き具合ったら、たまんない。「決めた、この子だ!今すぐ連れて帰りたい」と叫んだら、親子兄弟姉妹の関係をつくることが大事なので、しばらく待てと言われてしまった。
待ち遠しくて、待ち遠しくて、やっと迎えに行けたのは、クリスマスの少し前だった。

ラブラドールとクリスマスローズ
生まれた頃のイングマル(右)
ラブラドールとクリスマスローズ
イングマルのお母さん

 

クリスマスも正月もイングマルに振り回され、ドタバタとあっけなく過ぎて行った。2畳の板の間にケージを置き、その周りに新聞を大きくちぎってばら撒き、オシッコもウンチもできるようにした。これは生まれ里でもそうしてたから。生後3ヶ月のイングマルはその中で新聞を引きちぎり、オシッコまみれのウンチまみれ、それはそれは大はしゃぎの連続。アイコンタクトしながら「駄目!」と教えても、私の手首を噛んだりした。噛みつかれて指がちぎれそうになったこともある。
毎日の成長が目に見えた。ホント、見えた。

ラブラドールとクリスマスローズ

 

多少手間がかかっても自然と寄り添いながら暮らしたい、と思って1年前ここに引っ越してきた。殺風景な庭にまずシンボルツリーとしてヒメシャラを植え、ハナミズキの赤と白、コブシ、ロウバイ等を植えていった。さて草花はどうしようと、あっちからこっちから眺めまくって、そして一株のクリスマスローズをヒメシャラの下に。 何色か不明のまま植えたオリエンタリス(ガーデンハイブリット)のクリスマスローズに花芽が付いた。白色だった。白でよかった! で、今度はニゲルを別の場所に植えた。やっぱりクリスマスローズといえばニゲル(原種)だろ、って。2月頃にしか咲かないオリエンタリスに比べ、ニゲルは12月頃から咲く。ゆえにクリスマスローズの名はニゲルだけに与えられたもの。 以前テレビで、ドイツだったか?イタリアだったか? の国で、クリスマスシーズンの花屋さんの店頭には、純白のニゲルの花がいっぱい置いてあったっけ。クリスマスに男性が恋人や奥さんにプレゼントするのかなあ。

ラブラドールとクリスマスローズ
冬の寒い日、ニゲルの白はハッとするほどキレイ。
ラブラドールとクリスマスローズ

 

生後6ヶ月になったイングマルを、生まれ里のブリーダーさんの所へ躾訓練で3ヶ月間修行に出した。最初の1ヶ月間は「会いに来ては駄目」と言われ、寂しい。やっと1ヶ月目になって会いに行くと、広場に数十頭のラブラドールがワーッ!と飛び出して来た。みんな同じ様。離れた所で見ていた私たちの姿を、数十頭の中の一頭だけが、チラチラこちらを見ている。イングマルだけが。胸がいっぱいになった。だって、たった4ヶ月ぐらいしか共にしてないんだよ。
ホワイトイエローといっても、イングマルの毛色はほぼホワイト。うちのイングマルだけが凛々しく白く輝いていた。

 

“イングマル”という名はスウェーデン映画「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」からもらった。映画の中の犬はシッカンだけど、主人公の男の子の名がイングマル。悲しいはずの内容なのに清々しい。監督のラッセ・ハルストレムの映画はどれもピュアで、「ギルバート・グレイプ」、「ショコラ」……はもちろん、「HACHI」もスキ。
北欧の映画はかなりヘビーなものでも、たいがいカラッとしてて、お涙頂戴じゃないところがいいね。お国柄なのかな。
ちなみに、イングマルよりずーっと先輩の愛猫の名はカムパネルラ(三毛猫・メス)。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」からいただいた。
ただ犬も猫も普段は省略して、マルとカンだ。何てことない名で呼んでしまってるけど。

 

クリスマスローズのいいところは、他の花が満開じゃない春先に咲くこと。ニゲルはすごく早いけどオリエンタリスだって2月から3月には咲くから、まだ寂しい春の庭にはうってつけ。梅雨から夏は少し日除けが必要かもしれないけど、でも毒があるせいか滅多に虫が付かない。秋から冬は濃い緑の大きな葉がグランドカバーになる。日当たりがいいとは言えないわが家の庭で、他の植物じゃあ無理だったのにクリスマスローズだけは長生き。手入れは秋の植え替えどきのみ。
そして案外増やすのが簡単だということに気付いた。花が咲きほこり、種の袋が膨らんだものを花瓶に入れて飾ったら、2~3日後フローリングの床にゴマ粒ほどの黒い種が落ちていた。チリトリで取って庭に撒いた。翌春、庭のあっちこっちから硬い双葉が出てくる。本葉が2~3枚になってからプランターに仮植えし、そのまま秋の定植まで放ったらかし。芽が出てから2年後に花が咲く。2年待つ。それをただ遠く感じるか、待つ間を楽しむかは、それぞれだけど。

ラブラドールとクリスマスローズ
夏の置き場に困るのでプランター10個まで。苗はびっしりすし詰め状態。
ラブラドールとクリスマスローズ
   
ラブラドールとクリスマスローズ ラブラドールとクリスマスローズ

 

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4、イングマル 2歳~4歳

ハチャメチャすぎるイングマルにてんやわんや。こぼれ種のリレーが止まらないクリスマスローズ。

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