ラブラドールとクリスマスローズ|犬の手作りごはんと、クリスマスローズの庭と、ほのぼの日より|ラブラドール手作りご飯レシピ|Labrador and Christmas rose|北欧フィーカ

ラブラドールとクリスマスローズ|犬の手作りごはんと、クリスマスローズの庭と、ほのぼの日より|ラブラドール手作りご飯レシピ|Labrador and Christmas rose|北欧フィーカ

ラブラドールとクリスマスローズ

5

2005~2008

食べて、食べて、食べまくるイングマル。
さようなら、カムパネルラ。

イングマル

5歳~8歳

寒くなると、大根やにんじん、椎茸、蒸かしたサツマイモ等々を大ザルに広げて干す。ネット付きザルではなかったので、風の強い日は吹き飛ばされることがしばしば。
吹き飛ばされた干し芋を追っかけて、慌ててゴッくんしてしまうイングマル。干し芋とかならまだいいけど、干し椎茸は「食べないで!」、胃の中で乾燥が戻って膨らんじゃう。

ラブラドールとクリスマスローズ
たくさん貰った野菜はとりあえず細かく切って干しておく

 

今日からトースターと電子ジャーをやめる! って宣言した日があった。わが家の朝はパン食なので、トーストはガスレンジで焼くことにした。ガスのほうが表面カリッと中フワッで旨い。ご飯はSTAUBの鍋で炊いて秋田杉の「樽富かまた」のお櫃に入れたら、ワ~ッ、これぞ本物って感じ。鍋だと短時間で炊き上がり、お櫃は水分が飛んでピッカピッカのご飯となる。
余り布を継ぎ合わせて、急いでお櫃カバーを作った。
窓際の陽だまりで三毛猫のカムパネルラとイングマルがグーグー眠ってる。

ラブラドールとクリスマスローズ
秋田杉のおひつカバー
ラブラドールとクリスマスローズラブラドールとクリスマスローズ
いつまでもホッカホカ              酵素玄米を

 

玄関横の2畳間に置いたケージがイングマルの寝室だが、部屋全体を密閉する扉がないので真冬は寒い。だからケージの中にすっぽり入るダンボールを入れ、内側から箱が壊れないようにしっかりとガムテープで止めた。フワフワ毛布を下敷きにし、さらにケージ全体を被う毛布でくるみ、さらにさらに出入り口を別布でカーテン替わりにした。完璧だ。
「先祖はニューファンドランドで、寒さには強いからそこまでしなくても…」と言われたが、嫁に叱られても孫に厚着させちゃうお婆ちゃんの心境だったかも。“雪やこんこん~、犬は喜び庭駆け回り、猫はコタツで丸くなる~”とは歌だけで、実際はコタツがあれば犬も丸くなって寝るし、イビキまでかいちゃうんだから。
ただここまでは良かった。
生まれつき食欲旺盛で何でも食べてしまう。なのに、その朝はドッグフードを前にしても食べない。しかも苦しそう。いつもの動物病院が休みだったので、仕方なく別の所に駆け込んだ。気むづかしそうな獣医が「即、手術」と言った。
盲腸に何かの異物が入って塞がっているらしい。手術後、ステンレストレーの上に黒茶色の塊を見た。ハッとした、「ガムテープだ!」。粘着力の強いガムテープが胃の中でくっつきながらコチンコチンに固まっちゃったんだ。「どうしてこんな物が…?」と獣医は訝しがったが、私には答えられなかった。
ぬくぬくと暖かな小部屋の中で食欲旺盛のイングマルは、退屈紛れに補強ガムテープを引きちぎりながら食べてたんだ。ダンボールの“過保護の小部屋” 、良かれと思ったことが仇となってしまった。

 

ヒメシャラの下に一番最初に植えた白いクリスマスローズは毎年30個以上の花が咲く。大株になって益々衰えそうもない。他の場所に植えたものは簡単にこうはならないのに不思議だ。だって西日はガンガン当たるし、夏なんかも一日中日に晒されてるのに。唯一、ヒメシャラの下ってのが良かったのかな。

ラブラドールとクリスマスローズ
ヒメシャラの下で大株に
ラブラドールとクリスマスローズ

 

私がいけなかった。ファンデーション用のパフ(スポンジ)を洗い、低い棚の上に干して置いた。イングマルは庭であろうと部屋の中であろうと、一日一回はものすごいスピードで走り回る。特に「マル、ダメ!」と注意した時は、その辺りの物を口に咥え、猛ダッシュする。あの日口にしたのはパフだった。パフを咥えて走るイングマルを追っかけたら、慌ててゴッくんと飲み込んでしまった。まただー。またガムテープ事件のことが…。不安な日が続き、ウンチをする度ジーッと見つめた。すると4日目くらいにオシリから、ピヨヨ~ンと飛び出したのだ。パフの形のまんま。良かった。
もう、いいかげん学習してよ!

 

1年前に猫エイズと言われてたので覚悟はしていたが…、心が痛くて痛くて。カムパネルラが13歳でこの世を去った。公園に捨てられていた子猫は、とっても甘え上手で家族のアイドルだった。2歳頃、他所の猫に噛まれて血だらけで帰って来たことがある。それが猫エイズにかかった原因だと思うが、10年以上気づかなかった。
イングマルが遊びのつもりでちょっかいを出すたびにネコパンチ。そのくせ完全に寝てしまったイングマルの白い背中に、三毛猫の身体をくっつけて寝ていたこと。鰹節の袋を開けたとたん、二階の押入れで熟睡していたはずなのに飛んで来て、私の足に身体を擦り付けてねだること。コタツの奥に入って寝るのが好きで、しばらくすると身体全体が軟体動物みたいにフニャフニャになっちゃって寝ぼけてたこと。ダンボールや袋を開けると目を輝かせて、その中に頭から飛び込んでいったこと。私が風呂に入ると一緒に来て浴槽の淵に座り、手で湯を掬いながらペロペロ舐めてたこと。夜、二階の私の寝室で「早く一緒に寝ようよ」と催促するように、階段の上でうるさくニャーニャー呼んでいたこと…。
最後の日、私の布団の中で息を引き取った。
心身ともにいちばんマイってた私の、あの時期をカムパネルラが支えてくれた。
ありがとう、ありがとう、ありがとう……カムパネルラ。

ラブラドールとクリスマスローズ

 

                               >> つづきを読む

ラブラドールとクリスマスローズ

HOME

もくじ

ラブラドールとクリスマスローズ
「犬の手作りごはんと、クリスマスローズと、ほのぼの日より」

ラブラドールとクリスマスローズ

Next Page

6、イングマル 9歳~10歳

あんなに元気だったイングマルの身体が…、
何がどうなっちゃったの?出口の見えない体調不良にどうしていいのかオロオロするばかり。

ラブラドールとクリスマスローズ

Photo Gallery

フォトギャラリー

わが家のクリスマスローズ