ラブラドールとクリスマスローズ|犬の手作りごはんと、クリスマスローズの庭と、ほのぼの日より|ラブラドール手作りご飯レシピ|Labrador and Christmas rose|北欧フィーカ

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ラブラドールとクリスマスローズ

7

2009~2010

薄皮を剥ぐように蘇っていくイングマル。
いよいよ犬の手作りごはん開始。

イングマル

10歳~11歳

気むづかしい獣医の治療は、
(1)   今まで飲んでいた薬を全部止めること。ただし、急に止めるのは危険なので、
   少しづつ量を減らし、数ヶ月かけて身体から抜いていく。
(2)   薬が抜けて落ち着いたら、子宮蓄膿症になる可能性があるため、
   避妊手術をする。
(3)   甲状腺低下症には、毎日ヒジキを柔らかく煮て食べさせること。
     「量はどれくらいですか?」と私。
     「量の問題じゃない、続けることが大事なんだ!」と、一喝。
(4)   毎食、ビタミン剤1錠、末梢性神経障害治療剤1錠、エビオス6錠
   を飲ませること。
(5)   ドッグフードは、今までどうりアレルギー用のもの。
   (ロイヤルカナン・セレクトプロテイン)

半年くらいが過ぎた。少しづつではあるが、イングマルは回復していた。減らしていった薬も全部止めることが出来、落ち着いた頃に卵巣手術をした。卵巣はかなり腫れていたらしい。
体重も戻りつつあり、30kgを下回った。

 

「手作り食にしてみたら?」ある日、獣医が言った。驚いた私は「エッ!全部手作り食ですか?」、内心とんでもないこと言うなぁ、どやって何から作れば…?
この獣医に頼ってからは、手作り食のことなんかすっかり忘れていた。いざドッグフードの替わりに100%手作り食となると、どうしたらいいのか解らない。
再度「犬の手作り食」の本で勉強すると、どの本も犬用ワンプレートランチ(あるいはディナー)ばりの、オシャレで美しい写真とレシピが載っている。犬に見た目、必要? こんなこと朝夕毎日やってらんねえよ~! しかも小型犬じゃないんだよ。ラブラドールの量と質、栄養バランスをどう管理すればいいのよ。
一番参考にした本は「シニアドッグ・バイブル」 (宮野のり子 著・創英社)。それから、「Dr.須崎の愛犬のらくらく健康ごはん」 (須崎恭彦、武蔵裕子 著・主婦と生活社)。もちろん本どうりになんて出来っこないから、ヒントをもらって私流手作りごはんに挑戦した。
ドッグフード8、手作りごはん2、から始めていってだんだんフードを減らし、その割合を逆にする。1ヶ月後くらいで手作りごはん100%にした。

 

私流手作りごはんの基本は、とにかく食材をいっぱい使うこと。保存しない方がいいと本には書いてあるけど、人間だって常備食作って冷蔵庫に保存するわけだし、で私は4~5日分まとめて作ることにした。不調の時のアレルギー反応検査で数値が高かった、鳥肉、コーン、米、等々の食材は一応除いた。カルシウムは人間の10~20倍も必要なことや、ネギ類、チョコレート等々の食べてはいけないものや、塩、砂糖等々の少量に控えるものなど、そのほか最低限知っておくべきことは本で学び頭に入れた。
作るものは、【 魚のアラ煮 】 と 【 野菜や乾物等のごちゃ混ぜ煮 】。

【 魚のアラ煮 】は、カツオ、マグロ、ブリ、シャケ…(できれば養殖でないもの)、どの魚でもいいが脂と骨のバランスを見て選び、圧力鍋で骨がホロホロになるまで煮込む。

【 野菜や乾物等のごちゃ混ぜ煮 】は、葉野菜、根野菜、芋類、キノコ類、豆類、海草類、等々をバランス良く10種類くらい大鍋に入れ、オリーブオイル等の油と黒酢も上からまわしかけ、全部が柔らかくなるまで煮込む。ここに時々、卵を一個おとしたり、味噌を少し入れることもある。獣医が勧めたヒジキは必ず入れる。人間の甲状腺低下症でも海藻類がいいと言われているし。

この二種類が、それぞれ4~5日分。
一回分の食事量としては、【 魚のアラ煮 】、【 野菜や乾物等のごちゃ混ぜ煮 】と、ヨーグルト、納豆、たとえばカイワレ大根等の生野菜をトッピング。そしてサプリメント的な、ビタミン剤、末梢性神経障害治療剤、エビオスも一緒に。
以上の基本食プラス、朝食に私が食べる果物の1/3はイングマルの腹の中に入る。朝の果物は金と言うじゃない。

 

手作りごはんを始めた頃はいろんな料理方法を試してみたけど、どれも長くは続かず結局上記に書いた私流基本食に落ち着いた。
そうだ、パンケーキを作ったこともあった。全粒粉や地粉、卵、粉茶、きな粉、麦こがし、粉鰹、すりゴマ、青のり等を入れ、オリーブオイルで焼く。ただ日が経つとちょっと硬くなるので。
またカルシウムをとらなきゃって思って、卵のカラの粉末も作った。茹で卵を多めに作り、そのカラだけをフライパンで炒る。手で砕けるようになったら紙に広げて冷まし、ミルで粉末に。ごはんの上に少しだけパラパラとかける。

「無印良品」のピッチャーに、かつお節荒削り、煮干し、干し椎茸、根昆布、を水に入れて人間用の出汁を作る。それぞれのエキスが出た旨味水、これが簡単で旨い出汁になるんだ、ホント。水を継ぎ足し継ぎ足して一週間くらい使ったら、具ごと鍋に入れて煮出しきる。
この煮出したかつお節荒削りや根昆布等を細かく刻み、イングマルのごちゃ混ぜ煮を作る時に入れちゃう。もちろん人間用の佃煮とかにもするんだけど。

ラブラドールとクリスマスローズ
どの材料もちょっと贅沢にたっぷり入れると美味しい出汁に。
無印良品のピッチャーは注ぎ口があるから便利だ。

 

多少はごはんの量や質、運動によって異なりはしたけど、24kg前後の体重をやっとキープするようになった。
庭でボールを投げると、若い頃のように喜んで取りに行くし、たまには猛スピードで走り回ってハシャグことさえある。
こんな日が来るとは思ってなかった。

イングマルが体調不良の時も、クリスマスローズはただただ時を重ねながら春を飾ってくれた。
ちゃんと春が巡ってくる。

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犬の手作りごはん 〈基本レシピ〉 【 魚のアラ煮 】【野菜や乾物等のごちゃ混ぜ煮】

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