北欧フィーカ|フィンランド・ヘルシンキの旅|カンピ静寂の礼拝堂|Scandinavian fika.

デンマーク・スウェーデン・フィンランド、北欧デザインの旅。

カンピ 静寂の礼拝堂

ヘルシンキ中央駅からソコスデパート(Sokos)前へのシモンカトゥ通り(Simonkatu)を歩いて数分。オフィスやモールが立ち並ぶ、にぎやかなカンピ地区(Kamppi)。カンピ・ショッピングセンター(Kamppi Center)前のナリンッカ広場には、まあるい箱舟のような大きなモニュメントが……

そこは「チャペル・オブ・サイレンス」と呼ばれる、カンピ 静寂の礼拝堂。
ミサのない小さなチャペルは、誰もが心を安らかにできる場としてつくられたもの。
木のぬくもりと、神聖な静寂につつまれて ───

 

□写真左/ 2012年開催の「ワールド・デザイン・キャピタル」を記念してつくられた、カンピ静寂の礼拝堂

Chapel of Silence

カンピ 静寂の礼拝堂

「静寂」との出会いの場としてつくられた、カンピ 静寂の礼拝堂(Kampin kappeli)。モミの木を幾重にも重ねた箱舟のような丸いフォルムのチャペルは、オフィスやモールが並ぶカンピ(Kamppi)地区でもひときわ存在感を放っています。
2012年の「ワールド・デザイン・キャピタル ヘルシンキ(WDC)」を記念して建てられた木造モダン建築のカンピ礼拝堂は、日々のせわしい暮らし中で、人々が心を安らかにする場としてひらかれたもの。ここでは礼拝などの公式儀式や教会区の行事はなく、ヘルシンキを訪れる誰もが安らぎを求めて、ひとときの静寂の中、祈りをささげることができるのです。
森の中に身体をあずけるような不思議な感覚。木漏れ日のような光を感じ、木の匂いを感じ、いくつもの音のない音が聞こえてくるよう。静寂とは、どれほど安らかなものなのだろう。胸の奥の小さな祈りを、森がつつんでくれているよう。

2016.3. update.

Narinkkatori

ナリンッカ広場

ヘルシンキの旅でどうしても訪れたかった、3つの教会。岩の教会テンペリアウキオ(Temppeliaukion kirkko)、ユハ・レイヴィスカのミュールマキ教会(Myyrmäen kirkko)。そしてこのカンピ 静寂の礼拝堂。
ヘルシンキ中央駅から西へ徒歩3分。カンピ礼拝堂が建つナリンッカ広場(Narinkkatori)は若者でにぎわい、活気に満ちています。
カンピ礼拝堂は大きなモニュメントのようで、そこがチャペルだなんて信じられないほど。でも中に一歩足を踏み入れると、祭壇に小さな銀の十字架があって、セイヨウヤマハンノキの香りがします。街の騒音はどこからも聞こえてきません。
「チャペル・オブ・サイレンス」と呼ばれる、カンピ 静寂の礼拝堂。チャペルを訪れた人が、本当に大切なものだけに集中できるように、神聖なぬくもりと静寂がそこにあるのです。
(カンピ礼拝堂の開館時間は平日は7~20時、週末は10~18時)

2016.3. update.

Kamppi Center

カンピ・ショッピングセンター

カンピ 静寂の礼拝堂が建つナリンッカ広場の前には、地下鉄の駅とバスターミナルに直結した大きなショッピングモールがあリます。
マリメッコやイッタラなどのショップ、レストラン、カフェ……150以上の店舗が並ぶカンピ・ショッピングセンター(Kamppi Center)。平日は21時まで(土日は18時まで)営業しているので、ヘルシンキに慣れていない旅行者にも便利ですごく使いやすい。夕飯をどこで食べようか迷った時はレストランもあるし、スーパーマーケット(K-Supermarket)でパンや飲み物を買って、ホテルの部屋で食べるのもいいかも。
ショッピングセンターの地下にあるバスターミナルからは、ポルヴォー(Porvoo)行きの長距離バスも出ています。
(写真の右側に、地下のバスターミナルに降りるエスカレーターがって、正面に長距離のバスのチケット売り場があります)

2016.3. update.

Aleksanterinkatu

アレクサンテリンカトゥ通り

カンピから歩いて、ヘルシンキを街をのんびり散策。映画『かもめ食堂』の中でサチエさんが泳いでいたフィンランド最古の市民プール、ウュルョン通りのスイミングプール(Yrjönkadun uimahalli)を通って、ストックマン(Stockmann)三人の鍛冶屋像へ。そこから大聖堂までを結ぶアレクサンテリンカトゥ通り(Aleksanterinkatu)は、ヘルシンキでいちばんのショッピングストリート。
クリスマスシーズンにはイルミネーションが点灯され、きらびやかなオフィシャル・クリスマス・ストリートとして大勢の人々でにぎわいます。アレクサンテリンカトゥ通りには、グリーンのトラムも走っているので、クリスマスシーズンはイルミネーションの中をゆくアトラクションの乗り物ような感じで楽しそう。
(ストックマンデパートのデリは、お値段はちょっと高めですが、品揃えも豊富で味も良いのでおすすめです!)

2016.3. update.

Tuomiokirkko

ヘルシンキ大聖堂とヘルッピ

いつ見ても美しい白亜のヘルシンキ大聖堂(Tuomiokirkko) 。セナーティ広場(元老院広場)から撮影した大聖堂の写真は、どこを切り取っても素晴らしい。ヘルシンキにいる幸せを感じます。
大聖堂から南へ歩けばバルト海の乙女の像の前に、ヘルシンキ・ツーリストインフォメーション(観光案内所)があります。運が良ければヘルシンキのマスコットキャラクター、Helppi(ヘルッピ)に出会えるかも。
もともとインターネットの世界に住んでいたヘルッピは、ある嵐の夜、3番トラムのパンタグラフから放たれた閃光とともに、大聖堂の屋根の上へ放り出されたそう。目覚めたヘルッピの目の前に飛び込んで来たのは、まるでテーマパークのような楽しさのつまったヘルシンキの街。それ以来、ヘルッピは大好きなヘルシンキの魅力をみんなに伝えているのだとか。好きな色は緑。大好物は綿あめ。ヘルッピに会いたい!

2016.3. update.

Cafe Engel

カフェ・エンゲル

ヘルシンキ大聖堂や元老院広場などを手がけた、ドイツ人建築家カール・ルドヴィヒ・エンゲル。1830年代にヘルシンキで最も古い石造りの建物の外観をデザイン。今ではカフェ・エンゲル(Cafe Engel)として、観光客に大人気のカフェになっています。
大聖堂を眺めながらお茶できる最高のロケーション。カフェ・エンゲルのおいしいケーキでフィーカもいいし、朝8時からのモーニングに出かけて、カフェオレとクロワッサンで贅沢な朝を迎えるのも魅力的。
カフェ・エンゲルを出たら、マーケット広場へと向かいます。バルト海の乙女の像の噴水広場から2番トラムに乗って、さらに南へ。タリンク・シリアライン(Tallink Silja Line)が発着するヘルシンキ・オリンピアターミナル(Helsinki Olympia Terminal)を過ぎたら、次の駅で下車。緑豊かなカイヴォプイスト公園(Kaivopuisto)と、海が見えてきました。

2016.3. update.

カンピ・ショッピングセンター

Kamppi Center

地下鉄とバスターミナルのカンピ駅に直結した、150以上の店舗が並ぶ大型ショッピングモール。
https://www.kamppi.fi

カフェ・エンゲル

Cafe Engel

ヘルシンキ大聖堂の目の前にあり、最高のロケーションでお茶や食事が楽しめる人気のカフェ。
http://cafeengel.fi

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