Denmark Trip 04 7/7

ナプキンにスケッチした「シリンダ・ライン」

デンマークのステンレス製のテーブルウェア専門メーカー、ステルトン(stelton)社の「シリンダ・ライン」。実はステルトン社の社長は、ヤコブセンの義理の息子。あるとき、息子からプロダクトデザインを頼まれたヤコブセンは多忙を理由に断り続けていました。でも、あるパーティーの席で諦めずに再度お願いしたら、ヤコブセンはかなり怒った様子で紙ナプキンにデザイン画をスケッチしました。これが、名作「シリンダ・ライン」の誕生秘話です。当時ステンレスでつなぎ目のないデザインを再現するのは、とても難しくて大変だったとか。(写真は工芸博物館の展示品/右から、コーヒーポット、ジャグ、ティーポット)ヤコブセンが息子の頼みを聞いたのは、ステンレスという素材が彼を引きつけたからだといわれています。