Denmark Trip 12 3/7

モーエンセンの息子への贈りもの

1914年、デンマーク・ユトランド半島に生まれた2人。ウェグナーとボーエ・モーエンセン(Børge Mogensen)は強い友情で結ばれていました。椅子づくりにおけるリデザインの発想は、彼との出会いから生まれたものだと言われています。モーエンセンの息子の名付け親にもなったウェグナーは、敬愛する父親の名「ペーター」を授け、誕生祝いに手作りのペータズ・テーブル&チェアを贈ったそうです。
無名時代のウェグナーが、アルネ・ヤコブセンの助手として、オーフス市庁舎(Aarhus City Hall)の家具デザインの設計にたずさわっていたのも有名な話。モダニズム建築を実現しようとするヤコブセンと、オーソドックスな庁舎を望む市議会とが対立し、「時計塔」の有無をめぐって大議論になったとか。ウェグナーはヤコブセンとは対照的に、何かを主張してクライアントとぶつかることはなかったそうです。「求められるものをつくる」ことが、ウェグナーにとってのデザインだったのです。
写真は、デンマーク国王が買い上げたといわれるヴァレットチェア(Valet Chair)。背もたれがハンガーに。座を手前に引き起こすとズボン掛けに。さらに、座の下の三角形のボックスは小物入れに使える、ユニークな椅子。