Denmark Trip 12 5/7

ハンス・J・ウェグナー

靴づくりのマイスター(職人)だった父ペーターの背中を見て育ったウェグナー。幼い頃は彫刻家になりたかったそうです。 木を削ることが好きで、14歳のとき、家具職人になるため、近所の木工所に弟子入りし、修行をはじめました。13歳までしか学校に行っていなかったため、計算が苦手だったというウェグナー。構造計算なんてもってのほか。でも、どんな問題にぶつかっても、諦めず解決策を見つける。計算ではなく図面の上で、偶然では考えられないような美しいフォルムと構造を導き出す。
そんなウェグナーの背中を見て育った長女のマリアンネは、「父はずっと家具とともに生きてきた人。24時間、家具のことばかり考えていました。娘と家具とどちらが大事か、嫉妬したこともあります」と語っています。
自分の身長と体重が、標準的なデンマーク人と同じだということを自慢にしていたウェグナー。それは、彼の「座り心地」が、標準的なデンマーク人の「心地よさ」につながると考えていたから。
92年間のハンス・ヨルゲンセン・ウェグナーの生涯。彼の椅子は、彼の人生そのものでした。