ダンスク・デザイン・センター(DDC)で買った、DDCのウェグナー本。北欧旅行のおみやげの中でいちばん大切にしている宝物。椅子の写真だけでなく、前横上の三面一体の図面やドローイングも美しい。織田憲嗣さんの『ハンス・ウェグナーの椅子100』といっしょに本棚に飾ってあります。
ウェグナーの本を読んで驚いたのは、彼が椅子のデザイナーとしていちばん尊敬しているのは、ヤコブセンでも、クリントでも、モーエンセンでもなく、チャールズ・イームズ(Charles Eames)だったこと! 成型合板、プラスチックといった新素材を用いて良質な家具を生み出したアメリカの巨匠と、木のウェグナーとのつながりが見えて来なかったけど……なるほど。イームズの作品に見られる機能性や大衆性は、ウェグナーに確かに通じるもの。
日本の美術館や展示会でウェグナーの椅子を見ると、妙に嬉しくなって、撫でたくなります。本でしか出会ったことのない、オックスチェアやピーコックチェアのような動物ものならなおさら。あいさつをして、ハグをして、腰掛けてふれあう。椅子はいつだって、包み込むように私たちを受け止めてくれます。