Nyhavn

ニューハウン

カラフルな建物がぎっしりと建ち並ぶニューハウン〈Nyhavn〉。アンデルセンが愛したというこの港は、コペンハーゲンでいちばん初めに浮かんでくる景色です。
雑誌や絵はがきやガイドブックで見た、あの景色。色えんぴつのようなかわいらしい家と、帆をおろして、町に寄り添うように休息を楽しんでいる船がいくつも。
「新しい港」を意味するニューハウンから、ショッピングストリート・ストロイエを歩きます。

2010  Photo & Text_Scandinavian fika.

Nyhavn

アンデルセンが愛した港町

18世紀につくられたカラフルな建物が並ぶニューハウン〈Nyhavn〉は、アンデルセンが愛したという港町。童話作家としてデビューした頃と晩年を、ここニューハウン67番地で過ごしました。運河沿いには今も、アンデルセンが暮らした赤い家が残っています。
現在は港町というよりも、オープンカフェやレストランの並ぶ観光スポット。入り江に浮かぶ帆船やニューハウンの景色を見たら、「コペンハーゲンに来たー!」という実感がわいてきます。
絶好の撮影ポイントもあり、人魚姫の像やクリスチャンハウンを見てまわる約1時間の運河ツアー DFDSキャナル・ツアー〈DFDS Canal Tours〉が発着しています。ただ、夏は観光客が多いので、運河ツアーは乗るのは大変。自分なら水上バス〈Havnebus〉をおすすめします。コースは運河ツアーとほとんど同じ。空いているし、コペンハーゲンカードがあれば無料です。
王立図書館〜オペラハウス〜人魚姫の像までの快適なクルーズでした。

Skuespilhuset

コンゲンス・ニュートーの王様

“王様の新広場”という意味のコンゲンス・ニュートー広場〈Kongens Nytorv〉。訪れた時は、クリスチャン5世像の周りにはずらりテントが並び、フェスタみたいなのをやってました。この広場は、ストロイエとニューハウンを結び、ローゼンボー城〈Rosenborg Slot〉アマリエンボー宮殿〈Amalienborg slot〉やカステレット要塞〈Kastellet〉にもつづく、コペンのおへそのような場所。ここから東西南北、すべて歩いていける距離に観光スポットがあります。
コペンハーゲン中心地だけの観光なら、バスや電車〈エストー〉を使わなくてもOK。足はパンパンになりますが、1日で十分まわれるエリアなので、初めてでも安心です。
近くには、デンマーク最大のデパートマガシン〈Magasin〉ボダム〈bodum〉があります。

ストロイエを歩く

世界で初めての歩行者天国といわれるストロイエ〈Strøget〉は、市庁舎前広場からコンゲンス・ニュートー広場までを結ぶショッピングストリート。
高級ブティックが立ち並び、日本でもお馴染みのロイヤル・コペンハーゲン〈Royal Copenhagen〉があります。ルネッサンス様式の外観が目印のロイヤル・コペンハーゲンは中庭に通じる入口があって、中にあるロイヤル・カフェ〈The Royal Cafe〉が素敵です。日本のお寿司からインスピレーションを受けたという、ひと口オープンサンドが人気。もちろんカップなどの陶器はすべてロイヤル・コペンハーゲン。銀座のようなこの華やかな通りを歩くだけで、気持ちはもうロイヤルに!
コペンハーゲンの滞在期間が短い時は、まずストロイエを歩きましょう。恋人と手をつないで。そう、写真のおじいちゃんとおばあちゃんのように。

イルムとイルムス・ボーリフス

ストロイエには、北欧の生活用品を扱うイルム〈ILLUM〉と、王室御用達の北欧を代表するインテリアショップ イルムス・ボーリフス〈Illums Bolighus〉の2つのデパートが並んでいます。北欧ブランドはほとんど揃っているので、おみやげはここで探すのがおすすめ。旅の思い出に、ホテルで気に入ったステルトン〈stelton〉のコーヒーポットと、妹へのプレゼントにマリメッコ〈marimekko〉のパープルのウニッコのエプロンを買いました。
イルムの地下の食品売場には、うつむく女の子の横顔がかわいいスーパー イヤマ〈Irma〉があります。イヤマのショッピングバックや、オーガニック食材が人気。おみやげにイヤマのキャンディーを買ったつもりが、飴ではなく、リコリスという真っ黒いグミでした。薬草の苦い味がして、食べたおいっこはたちまち涙目に……。これがウワサの、世界一まずい黒いグミか!! 
ただ信じられないことに、リコリスは食べ続けるとやみつきになるそう。

アマートゥ広場にコーヒーの香り

コーヒー消費量が世界トップの北欧は、味もまたデリシャス。デンマークのコペンハーゲンには、バリスタの世界チャンピオンが4人もいます! (2010年現在)世界に11人しかいないのに。4人もコペンにいるだけでも驚きですが、なんと、その内の3人がアマートゥ広場〈Amagertorv〉のカフェ・ヨーロッパ〈CAFE EUROPA〉にいるというではないですか! コーヒー好きにとってはたまりません。世界一おいしいコーヒーを味わえるまたとないチャンス!
ちなみに、北欧ではスタバをあまり見かけません。北欧のスターバックスといえば、フィンランドのロバーツコーヒー〈ROBERT'S COFFEE〉、スウェーデンのウェインズコーヒー〈Wayne's Coffee〉、そして赤い炎のデンマークのバレッソコーヒー〈Baresso Coffee〉。北欧のドリップは、スタバのブレンドよりも酸味が少なく、コクのあるマイルドな味わいでおいしかった!

コーヒーのおともはデンマークのパン、デニッシュ・ペストリー。香ばしいサクサクの生地に、チョコやナッツやシナモン、ダークチェリーやカスタードクリーム。甘さがふんわり、口の中に広がります。デニッシュの種類もたくさんあって、ケーキのように微笑ましくショーケースに並んでいます。 ベーカリーはラウケーフーセット〈Lagkagehuset〉エメリーズ〈Emmerys〉がおすすめ!
でも自分にとってデンマークのパンといえば、デニッシュではなく、かたくて、ずっしりと重い、黒パン。デンマークの伝統料理 スモブロー(野菜や肉や魚などを乗せたオープンサンド)を食べて、黒パンが大好きになりました!ほのかに酸味のある、あの味が忘れられません。

Nyhavn

Copenhagen|Denmark

ニューハウン

アクセス
コペンハーゲン中央駅から
ストロイエを通って
ニューハウンまで
北東に徒歩約30分。

Visit Copenhagen
visitcopenhagen.com

Black Diamond

王立図書館
ブラック・ダイアモンド

北欧最大の図書館


NEXT STORY

RELATED STORIES