Skeppsholmen

アートの島、シェップスホルメン

地下鉄クングストラッドゴーダン駅を出て、王立公園〈Kungsträdgården〉を抜けると、ストックホルムのノール運河が広がり、クルーズツアーに並ぶ観光客であふれています。 運河クルーズのフェリーターミナルを通って、国立美術館から南につながる小さな橋を渡ると、そこはシェップスホルメン〈Skeppsholmen〉という名の小さな島。 向こうには、きらめく湖に浮かぶガラム・スタンが見えます。

「北欧のヴェニス」と称されるこの都の、この島から眺めるストックホルムがいちばん美しい。

2010,2015 Photo & Text_Scandinavian fika.

Skeppsholmen

運河クルーズ・ロイヤルカナルツアー

バルト海に面した14の島からなるストックホルム。「世界でいちばん美しい」とも称される水の都の景色。ノール運河を走るクルーズ船やボート、フェリーは、旧市街ガムラ・スタン〈Gamla Stan〉やセーデルマルム島〈Södermalm〉やユールゴーデン島〈Djurgården〉などの島々を結んでいます。
王立公園の東、1874年創業のノーベル賞受賞者も宿泊する五つ星ホテル、グランドホテル ストックホルム〈Grand Hotel Stockholm〉の目の前には、運河クルーズツアーのフェリーターミナル〈Strömkajen〉があって、観光客でいっぱい。いつも行列をつくっています。並んでいる時間も心地よいほどのロケーション。対岸にストックホルム王宮〈Kungliga slottet〉が見えます。 
 
大人気のロイヤルカナルツアー〈Stromma Royal Canal Tour〉は、すごい行列で時間がなくて乗れなかったけど、 「北欧のヴェニス」を堪能できる優雅でロマンティックなクルーズは憧れます。
(※〈Stromma Royal Canal Tour〉の他にも、いろんな会社のストックホルム・クルーズツアーのプランがあるみたいなのでぜひ探してみて。ツアーは要予約)   

Nationalmuseum

スウェーデン国立美術館

ノール運河に面して建つ白い石造のスウェーデン国立美術館〈Nationalmuseum〉は、16世紀から20世紀の絵画、彫刻などを展示したスウェーデン最大の美術館。歴代の国王が収集した芸術品を集めて、王室美術館として1792年にオープン。1866年に改築され、今の国立美術館になりました。2階の20世紀デザインコレクションには、美術昨品とはひと味違った、家具、テキスタイル、日用品などの暮らしのアートが展示されています。

【追記】
2015年からずっと改装工事中でしたが、2018年10月についにリニューアルオープン!より多くの人々にアートに触れてもらおうと、入場料がなんと無料になりました!(※企画展は有料) 
約70万の作品を誇るスウェーデン国立美術館のコレクション。すべての展示を観て回ったら1日あっても足りません!1階には子供用の展示コーナーがあり、小さなお子さんを連れて家族でも楽しめます。

王冠の橋を渡って

スウェーデン国立美術館を前を進むと、シェップスホルメン島へ橋がかかっています。橋の真ん中には金の王冠があって、そこはストックホルムのランドスケープをカメラにおさめることができる絶好の撮影ポイントです!
何度も雑誌やパンフレットで見た、王冠の橋越しのあの景色……
この都が世界一美しいとたたえられるがわかります。
湖も島も、橋も船も、目に映るすべてのものがきらめいて綺麗。北欧の白夜の斜光で琥珀色に光る橋は、すぐに渡りきってしまうのは惜しいくらい神秘的です。

とってもアートな島、シェップスホルメン

カラフルでユニークな彫刻やオブジェが出迎えてくれる、とってもアートな島シェップスホルメンには、4つの美術館と博物館があります。現代美術館には、写真博物館や建築博物館も併設されていて、ミュージアムショップも充実してます。歩いてぐるりとまわれるほどのこの小さな島は、もっと小さなカステルホルメン島〈Kastellholmen〉ともつながっています。なぜだかわかりませんが、不思議と小さな島って魅かれます。

モダンミュージアムは最高のビュースポット

1998年にスペイン人建築家ラファエル・モネオが設計した現代美術館・モダンミュージアム〈Moderna Museet〉。マティス、ダリ、ピカソなど、20世紀の世界的アーティストの作品が展示されています。内装もパブリックスペースはとってもポップで、ショップのグッズを見るだけでも楽しめます。
それから、現代美術館のミュージアムカフェはおすすめ! 開放的なストックホルムの街を眺めながら、ランチを味わえる最高のビュースポットです。

スウェーデン建築のデザインと美

スウェーデン建築の歴史が、ミニチュアの模型になってわかりやすく説明されているスウェーデン建築・デザインミュージアム〈ArkDes〉。壁から天井まで真っ白なカンバスのような空間の中に、木の模型の歴史ある建物が並んでいて、スウェーデン建築の時代を超えた機能美とデザインを堪能できます。
現代美術館のそばには建築・デザインミュージアムの他、ヴェンスク・フォルム〈Svensk Form〉というスウェーデン・クラフト&デザイン協会の素敵なショップもあります。

af chapman

アートの島に泊まろう

王冠の橋を渡ってシェップスホルメン島へ入ると、最初に見えてくる大きな白い船。ずっと本物の船だと思っていたけれど、ここは船のユースホステル、アフ チャップマン〈af chapman〉。1800年代後半に造られた船アフ・チャップマンと、旧海軍の兵舎を利用した宿泊施設で、世界中のバックパッカーが憧れるユースホステルなのだそう。船のキャビンに宿泊だなんて、わくわく。次はぜひ泊まってみたい!
(※ミナ ペルホネンの北欧社員旅行特集でも宿泊されていたホテルです)

それから、優雅な静かでひとときを過ごせる ホテル・シェップスホルメン〈Hotel Skeppsholmen〉にも魅かれます。1699年に建てられた歴史的な建物をリノベーションしたデザインホテル。
一度でいいから、アートの島シェップスホルメンで、美しい朝の目覚めを迎えてみたい。

Skeppsholmen

Stockholm|Sweden

シェップスホルメン島

アクセス
地下鉄〈Kungsträdgården〉駅から
橋を渡って徒歩約15分。

Visit Stockholm
www.visitstockholm.com

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