世界的な童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンが生まれた国、デンマーク(Denmark)。500以上の島々からなるスカンジナビアでいちばん小さなこの国には、美しい森と酪農だけでなく、レゴブロックやロイヤル・コペンハーゲン、そして「北欧デザイン」を代表する工芸や建築の優れたデザイナーたちが数多く生まれています。
人びとの暮らしを変え、未来のライフスタイルを形にしたデニッシュデザイン。その洗練されたデザインは、アンデルセン童話のように世界中に語り継がれています。クリント、ヤコブセン、ウェグナー、モーエンセン、フィン・ユール……彼らの愛したデンマーク。
デザインの聖地、コペンハーゲンを旅します。
□写真左/ 大理石の教会、フレデリクス教会(Frederiks Kirke)
デンマーク王国
総面積は約4万3000平方キロ。スカンジナビア最小の国。最南端にあり、ドイツと国境を接してヨーロッパ大陸に続いています。ユトランド半島(Jylland)、フュン島(Fyn)、シェラン島(Sjalland)と500以上の島々からなり、西は北海に、東はバルト海に接しています。
>> デンマーク王国について
◇首都= コペンハーゲン(Copenhagen)
>> デンマーク・コペンハーゲン 地図
ことば
公用語はデンマーク語ですが、みんな英語も話せます。
時差
日本との時差はマイナス 8時間。サマータイムのときはマイナス 7時間。
コペンハーゲン 夏の平均気温(℃)
5月 / 10.9 ℃ 7月 / 16.4 ℃
6月 / 15 ℃ 8月 / 16.3 ℃
>> コペンハーゲン 今日の天気
通貨
・デンマーク・クローネ(Krone)
・国際表示は DKK、値札表示は kr
・補助単位 オーレ (Ore) 1kr=100 Ore
・1デンマーク・クローネ=1DKK = 約17円
(※2013年6月現在)
>> デンマークの基本知識 もっと詳しく
デンマークの首都コペンハーゲンは、シェラン島の北東部に位置する都市で、"商人の港"という意味。現地では、英語名のコペンハーゲン(Copenhagen)ではなく、デンマーク語のコベンハヴン(København)で表記されているのでお間違えなく。
北欧の玄関口ともいわれるコペンハーゲンの見どころは、何といっても港のニューハウンや歩行者天国ストロイエ、人魚姫の像やチボリ公園など。中央駅から半径約2kmの範囲に観光スポットが集まっているので、徒歩でも十分に見て回ることができます。
北欧デザインの旅なら、郊外のルイジアナ美術館や、ヤコブセンのベルビュー・ビーチ、デンマーク工芸博物館は外せません! コペンには信じられないほどの数のグッドデザインがあふれています。
<2010 デンマークの旅>
コペンハーゲン1日目(水曜日)
▶【SASスカンジナビア航空】で、ストックホルム・アーランダ空港から、コペンハーゲン・カストラップ空港へ。19:20着。
・ラディソンSASロイヤルホテル 宿泊
コペンハーゲン2日目(木曜日)
◯ ルイジアナ美術館
◯ オードロップゴー美術館
◯ ベルビュービーチ
◯ バッケン
コペンハーゲン3日目(金曜日)
◯ 市庁舎
◯ 王立図書館
◯ カステレット要塞と人魚の像
◯ 工芸博物館
◯ アマリエンボー宮殿
◯ ニューハウン
◯ ストロイエ
◯ チボリ公園
コペンハーゲン4日目(土曜日)
◯ ダンスク・デザイン・センター
◯ カストラップ空港
※【SAS】で15:45発、日本・成田へ出発。
世界一幸福な国はどこでしょう? 世界幸福度調査では、ランキング1位はデンマーク。スウェーデンなどの北欧諸国もすべて上位にランクインしています。世界一幸せなデンマークの国土は、日本の約9分の1。人口も、北欧諸国を合わせても日本の約20分の1だとか。天然資源にも乏しいといわれるのに、どうしてそんなに人々の暮らしが豊かなのか?
「福祉先進国」で知られる北欧。デンマークの消費税は、なんと25%! 所得税も、所得の半分というから驚き。でも、教育費や医療費は原則無料。支払った税金は、きちんと国民に返ってきます。
北欧の国々は、国土が小さく、地下資源も少ないため、人材こそが国の宝(資産)という考え方があるそうです。だから、重要な働き手として女性に注目し、社会進出した際に家事や育児に問題が生じないように、まず福祉を充実させ、国策として暮らしに良質のデザインを取り入れていったそうです。
お金と物でははかれない「幸せ」が北欧にはあります。すくすくと育った子供たちが、将来はこうなりたい、こう生きたい、と夢を描くことができる豊かな環境こそ、ほんとうの「幸せ」だと北欧は教えてくれます。
"パンケーキ"のように平らでなだらかな街、コペンハーゲンで大活躍するのが、そう、自転車! デンマークは、ドイツやオランダと並ぶ自転車大国。コペンの街を歩くと、ビュンビューンとものすごいスピードで自転車通勤・通学している人をたくさん見かけます。なんでも、ここには300kmに及ぶ自転車専用道路があって、『グリーンウェイブ』という仕組みで、自転車通勤中に赤信号で止ることがないような工夫を凝らしているとか。
デンマークで車は贅沢品。国産車がないので輸入車の関税が高いだけでなく、消費税が180%もかかるそう。だから、安くてエコな自転車に乗りやすいシステムを国がつくっているのです。自転車に乗った距離で税金が控除されるそうで、乗れば乗るほど税金が減っていくという発想が面白い! 電車にも自転車専用車両があって、自転車を乗せて移動ができます。
観光客におすすめなのが、レンタサイクルのシティバイク。デポジット制で返却時にお金が返ってくるので無料です。
それから、デンマーク生まれのカーゴバイク「クリスチャニアバイク」。かわいい荷台に子供たちやワンちゃんを乗せて、家族でサイクリングしている光景が愛らしかったです。