北欧フィーカ|フィンランド・ヘルシンキの旅|カイヴォプイスト公園とカフェ・ウルスラ|Scandinavian fika.

デンマーク・スウェーデン・フィンランド、北欧デザインの旅。

カイヴォプイスト公園と カフェ・ウルスラ。

グリーントラムに乗って向かうのは南の岬、カイヴォプイスト公園(Kaivopuisto/Well Park)。フィンランド湾に面したヘルシンキ最古の公園には、丘の上の天文台や、マンネルヘイム博物館やシュネーウス美術館、船の帆のようなタープが目印のカフェ・ウルスラ(Café Ursula)があります。

芝生に寝転んで、岩場に腰掛けて、フィンランドの海を眺めるひととき。
カフェ・ウルスラのテラスで乾杯したら、ほら、あの映画の3人も隣でにっこりほほえんでいるよう。

 

□写真左/ カイヴォプイスト公園に集まるカオジロガンは、みんなの人気者。

Well Park

カイヴォプイスト公園

ヘルシンキ中央駅から2番・3番トラムに乗って15分。カイヴォプイスト(Kaivopuisto)の駅で降りたら、海に向かって南へてくてく歩きます。
フィンランドの初夏の新緑は日を浴びて、そよ風が吹くたびにきらきら輝きます。黒のラブラドールをつれたブロンドの女性が木立の中を散歩するだけで、きらめく緑の中へすーっと吸いこまれゆくような、まぶしい光景。この広大な緑の公園が、生きものたちを輝かせているのかもしれません。
1904年にひらかれたウェルパーク (カイヴォプイスト公園/Kaivopuisto)は、ヘルシンキで最も古い公園。フィンランドでも有数の歴史的都市公園です。
ゆったりした時間の中でバルト海を眺めながら、芝生に寝転んだり、岩場に腰掛けたり。潮風も心地よい、憩いの公園でひと休み。

2016.3. update.

Ursa

ウルサ天文観測所

広大な公園やフィンランド湾を見渡したかったら、小高い丘の上に立ちましょう。そこから、カイヴォプイスト公園とバルト海が一望できます。
丘の上にひょっこり建つ、帽子をかぶったようなユニークな建物はウルサ天文観測所。ウルサ(Ursa)天文協会が有するこの天文台は、時期がよって一般の人たちにも天体観望をさせてくれるのだとか(大人2€/子供1€)
カイヴォプイスト(Kaivopuisto)のトラムの駅の北側には、ヘルシンキ大聖堂などを手がけたカール・ルドヴィヒ・エンゲルが1834年に完成させたタハティトルニマキ天文台(Kopernikuksentie)もあります(※修復後、2012年にオープン)。天文台には、プラネタリウムやカフェもあるそう。
天文台から、フィンランドの星や空が見れるなんて素敵。『ムーミン谷の彗星』に出てくる、おさびし山の天文台を思い出してしまいました。

2016.3. update.

Café Ursula

カフェ・ウルスラと かもめ

海沿いに見えたのは、船の帆のように大きなタープ。カイヴォプイスト公園でも一番人気のCafé Ursula(カフェ・ウルスラ)は、今日も人でいっぱいです。海が広がるシーサイドのテラス席はほぼ満席。サーモンや小エビのオープンサンドをほおばりながら、お酒を交わす優雅なひととき。
カフェ・ウルスラと聞いて、真っ先に浮かんでくるのは、あの映画のワンシーン。映画『かもめ食堂』でサチエさんとミドリさんとマサコさんが、テラスでビールを飲みながらサングラス越しに海を眺めているあのシーン。カフェ・ウルスラを訪れる日本人はきっとみんな、あの3人と一緒にいるような気持ちで、お酒を飲みながらフィンランドの海が見たいのです。
いつ観ても新鮮な『かもめ食堂』は、もう10年も前の映画。でも、ほんとうに良いものは、古くならないのです。いつまでも、いつまでも、バルト海のきらめきように胸に残るのです。

2016.3. update.

Rocky area

岩をさわって

フィンランドに来てから、岩場が好きになりました。ヘルシンキの海岸の岩肌はゴツゴツというより、つるるんとした感じ。夏の陽気でポカポカあたたかい岩や、日陰でひんやり冷たい岩。どっちも気持ちよくて、岩場に人が集まってくるのがよくわかります。
夏のフィンランドに来たらぜひ、岩場に腰を下ろしてみて。手のひらで岩肌をさわってみて。 ほんの少しだけ、自分がフィンランドの自然に溶け込んでゆくような、不思議な感じがするから。
カイヴォプイスト公園の東には、第6代フィンランド大統領であり、最高司令官であったカール・グスタフ・エミール・マンネルヘイム(Carl Gustaf Emil Mannerheim/1867-1951)の博物館があります。幾度もフィンランドの危機を救ってきた偉大な人物マンネルヘイムは、国会議事堂などが建ち並ぶヘルシンキの目抜き通りの名前にもなっています。

2016.3. update.

Linda Line

リンダライン

カフェ・ウルスラの前の桟橋をいちばん先まで行ってみたら、カモメといっしょに赤いフェリーが海を走っていました。
ヘルシンキからバルト三国のひとつエストニアのタリン(Tallinn)を結ぶ高速船リンダライン(Linda Line)。マーケット広場のオールドマーケットホールの隣から2時間に1本出ているので乗りやすいし、タリンまで1時間半と早いので人気です。
私はタリンへの日帰り旅行は、ヘルシンキの西ターミナル (Lansiterminaali) から発着するタリンク・シリヤライン(Tallink Silja Line)に乗って、2時間の船旅を選びました。リンダラインよりも料金は高くて、乗り場も中心地より離れたところにありますが、豪華クルーズ気分が味わえるのでおすすめです。
でも、つぎは高速船リンダラインに乗って、バルト海を渡ってみたいなあ。

2016.3. update.

Cafe Regatta

赤い小屋のカフェ・レガッタ

カフェ・ウルスラみたいな海沿いにあるカフェでおすすめなのは、カフェ・レガッタ(Cafe Regatta)
ヘルシンキ西のシベリウス公園(Sibeliuksen puisto)を訪れたら、海の向こうに、「CAFE」と書かれた赤い小屋がすぐ見つかるはず。築100年以上のコテージをお店にした可愛いカフェ・レガッタは、ヘルシンキっ子に愛される名物カフェ。レガッタとはカヤックのことなのだとか。フィンランド湾の穏やかな海を眺めながら、絶品シナモンロールとコーヒーをいただきます(朝8時から夜23時まで毎日営業。クリスマスも休みません!)
日が沈まない夏の空の下も最高だけど、冬の海も魅力的。みんな焚き火に集まって、コーヒーで体を温めるそう。焚き火であぶったソーセージは、ぜったいおいしいに決まってる!

2016.3. update.

カフェ・ウルスラ

Café Ursula

カイヴォプイスト公園の南にある人気のカフェ。船の帆のような大きなタープが目印。
http://www.ursula.fi

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