
北欧に旅立つ前に、デンマーク、スウェーデン、フィンランドの基本知識をチェックしましょう。
そもそも北欧って、どの国のことをさすのだろう?という素朴な疑問から始まり、言葉は英語? 防寒具は必要? 治安はいい? 食べものは美味しい? 物価は高いの? お金はユーロ? 両替はどこで? 免税ショッピングって? などのクエスチョンに答える旅メモ。
【追記】2010年の旅の基本情報を、フィンランドを加えた2013年度版に更新しました。
□写真左/ ストックホルム発祥の地、ガムラ・スタンの大聖堂。
「スカンジナビア」とは、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーの3カ国。
オーロラやフィヨルドに代表される雄大な自然、豊かな文化と洗練された暮らしがスカンジナビアの魅力です。
「北欧」とは、スカンジナビア諸国にフィンランド・アイスランドを加えた5カ国のこと。
■ デンマーク王国
総面積は約4万3000平方キロ。スカンジナビア最小の国。首都コペンハーゲン。
■ スウェーデン王国
総面積は約45万平方キロ。スカンジナビア最大の国。首都ストックホルム。
■ フィンランド共和国
総面積は約33万8000平方キロ。
首都ヘルシンキ。
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「北欧フィーカ」のサイトの英語表記は「Scandinavian fika.」としています。これは、はじめての北欧旅行がデンマークとスウェーデンだったためです。フィンランドは正しくはスカンジナビアではありません。でも、サイト名なので簡単に変えることができず、そのままにしています。
■■ デンマーク、スウェーデンの公用語
公用語はデンマーク語とスウェーデン語ですが、ほとんどの人が英語も話せます。
■ フィンランドの公用語
公用語はフィンランド語とスウェーデン語の2つ。ほとんどの人が英語も話せます。
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公用語ではない分、英語なまりがなく、発音がきれいで聞き取りやすかったです。英会話が初心者レベルなので、とても助かりました。
ちなみに、デンマークとスウェーデンの旅行中は「ヘイ!」「ヤァ」「タック!」の3つの単語でほとんどの場面を乗り切りました。デンマーク・スウェーデン語で「こんにちは」「はい」「ありがとう」という意味です。(※正確には、デンマーク語とスウェーデン語では発音が少し違います)
フィンランドでは「モイ!(こんにちは!)」「キートス!(ありがとう!)」が大活躍。公用語が2つあるフィンランドでは、地名や駅名の表記もフィンランド語とスウェーデン語の2種類があるので迷わないようにしましょう。
■■ デンマーク、スウェーデンの時差
デンマーク・スウェーデンとも、日本との時差はマイナス 8時間。サマータイムのときはマイナス 7時間。
■ フィンランドの時差
日本との時差はマイナス 7時間。サマータイムのときはマイナス 6時間。フィンランドから他の北欧諸国(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー)に移動する場合は、1時間時差があるので注意しましょう。
□ 夏の北欧 日の出と日の入(※時刻は目安)
■ コペンハーゲン ■ ストックホルム
5:26/20:49 5月 4:52/20:37
4:32/21:46 6月 3:47/21:44
4:36/21:52 7月 3:40/22:02
5:18/21:13 8月 4:35/21:13
■ ヘルシンキ
5月 5:18/21:18
6月 4:08/22:29
7月 4:00/22:47
8月 4:59/21:52
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夏は日が長く、旅行者にはベストシーズン。
6月〜7月の北極圏では白夜になるそうです。
□ 気候
北欧は寒いイメージがありますが、ノルウェーとスウェーデンの北極圏をのぞけば、メキシコ暖流のおかげで冬でも比較的暖かいとのこと。
北欧にも四季があり
、夏は最も快適な季節。日照時間も長く、湿度は低めで、からっとした気持ちの良い天気が続きます。
冬はオーロラやクリスマスなどのスペシャルな体験ができます。
□ 夏の平均気温(℃)
■ コペンハーゲン ■ ストックホルム
10.9 ℃ 5月 10.7 ℃
15.0 ℃ 6月 15.6 ℃
16.4 ℃ 7月 17.2 ℃
16.3 ℃ 8月 16.2 ℃
■ ヘルシンキ
5月 9.9 ℃
6月 14.9 ℃
7月 16.6 ℃
8月 15.0 ℃
□ 服装
春、秋は軽めのコート。冬は厚手のコートのほか手袋、マフラーなどの防寒の用意が必要。夏でも朝晩はかなり冷えこむことがあるので、カーディガンや薄手のジャケットなどを用意されることをおすすめします。
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6月〜8月上旬の北欧の夏は、日本の北海道のような気候で、さわやかで気持ちが良いです。コペンハーゲンよりもストックホルム、ストックホルムよりもヘルシンキの方が気温が低く、ひんやりとしていました。
(※5月のゴールデンウィークや、8月中旬以降はかなり寒くなるとのこと)
夏は薄着(半袖)で問題なしですが、日差しが特に強いことと、やはり朝晩はかなり冷え込みます。長袖のシャツやヒートテック、カーディガンやジャケットなど上にはおるもの。それから少しでも首を温めてくれるストールもあったらいいかも。
北欧は天気も変わりやすいと聞いていたので、レインコートのかわりになるウィンドブレーカーも持って行きました。コペンハーゲンは風が強くて傘はあまり役に立たないそうで、軽いウィンドブレーカーは大活躍しました。
それから飛行機の機内が寒かった!ブランケットにくるまっても長時間のフライトはきつかったです。機内持込バッグの中に、はおれる上着は忘れずに。
あと、石畳が多い北欧の街では、歩きやすいスニーカーは絶対に必要です!
□ 治安
他のヨーロッパ都市に比べると北欧諸国の治安は良いです。
特にスウェーデンの治安の良さは世界最高レベル。歓楽街がないため、日本の大都市より安全で快適。旅行者が個人で歩いていても、よほどのことがないかぎり、トラブルに巻き込まれることはないということ。
ただし、油断は禁物!スリやぼったくりなど、日本人観光客は狙われやすいので注意しましょう。貴重品は絶対に身から離さないよう習慣づけましょう。
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旅行中の7月中旬は日が長く、10時くらいまで明るかったので、夜のひとり歩きも平気でした。ただ、コペンハーゲン中央駅裏側は、あまり治安が良くないと聞くので近づかない方がよいでしょう。
□ トイレ
街中にはないので、ホテル、デパート、カフェ、レストランなどの施設内のトイレを利用しましょう。
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初めての土地でのトイレ探しは心配事のひとつですが、空港、ホテル、カフェ、レストラン、デパート、美術館、図書館などの施設内の無料トイレを利用したので、まったく問題ありませんでした。トイレもとてもきれいです。美しくデザインされたトイレもあり、日本のトイレと比べても遜色ありません。清潔感でいえば、公衆トイレや有料トイレは利用しない方がいいでしょう。
■ デンマークの料理
名物は「スモーブロー(Smørrebrød)」と呼ばれる独特のオープンサンドイッチ。
スライスしたライ麦パンにバターをたっぷり塗り、小エビ、ニシンの酢漬け、ローストポーク、野菜などを盛りつけた、見た目の美しさとおいしさが自慢のデンマーク料理です。街のスタンドで売られているホットドックも人気。
■ スウェーデンの料理
人気料理は「ヤンソンの誘惑」と呼ばれるアンチョビ入りのポテトグラタンと、コケモモジャムを添えたスウェーデン風ミートボール。
また、毎年夏にザリガニパーティーが開かれ、ハーブと塩でゆでたザリガニをほおばります。
■ フィンランドの料理
伝統のサーモンスープはクリープ仕立て。ラップランドのトナカイの肉には、甘酸っぱいベリーのソースを添えます。フィンランドの北東部の伝統食「カレリアパイ」は、ライ麦で作られた生地に、ミルクで炊いたライスを挟んでオーブンで焼いたもの。菓子パン プッラ(Pulla)のひとつ、シナモンロールも人気。
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デンマークは黒パンにのせる小エビとレバーペースト。小さなジャガイモが美味でした。スウェーデンはクネッケ(乾燥パン)と、コケモモジャムと食べるミートボール。チーズとヨーグルトがおいしかったです。そして、全粒粉やドライフルーツが入ったはごたえと香りのあるパンが最高!パン好きにはたまりません。
フィンランドではサーモンスープが絶品でした!あと、マーケットで買った旬のイチゴやブルーベリーも忘れられない味。
□ お水
ふつうに水道水の水を飲めます。心配ならミネラルウォーターを飲みましょう。
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水はとてもクリアでおいしいです。コーヒーやサラダがおいしかったのも、水が良いからかなぁと思ったりしました。水道水が安心して飲めるので、水筒を持って行くとよいとのこと。
ミネラルウォーターはペットボトルもかわいいものが多くて楽しめます。デンマークのスーパー Irma(イヤマ)のボトルがかわいいです。
デンマーク・スウェーデンともEUに加盟していますが、欧州統一通貨のユーロは導入していません。通貨はクローネ(DKK)とクローナ(SEK)です。(※写真/100デンマーク・クローネ紙幣)
ノルウェーもクローネですが、フィンランドの通貨はユーロです。
■ デンマーク通貨
・デンマーク・クローネ(Krone)
・国際表示は DKK、値札表示は kr
・補助単位にオーレ (Ore)があり、
1kr=100 Ore
・1デンマーク・クローネ=1kr = 約17円
(※2013年6月)
■ スウェーデン通貨
・スウェーデン・クローナ(Krona)
・国際表示は SEK、値札表示は kr
・補助単位にオーレ (Ore)があり、
1kr=100 Ore
・1スウェーデン・クローナ=1kr = 約15円
(※2013年6月)
■ フィンランド通貨(※2013年6月)
・ユーロ(€)
・国際表示は EUR、値札表示は €
・補助単位にセント(¢)があり、
€ 1=100 ¢
・1ユーロ= € 1 = 約130円
(※2013年6月)
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2007年は1DKK = 約21円、1SEK= 約17円でしたが、2010年は1DKK = 約15円、1SEK= 約12円。5〜6円も下がりました。物価が高いといわれる北欧ですが、当時は円高の影響でコペンハーゲンのマクドナルドのチーズバーガーは1個 10DKK(約150円)。ミネラルウォーターは12DKK(約165円)。
【追記】2010年7月、スウェーデン・クローナは1SEK=約12円でしたが、2013年は円安の影響で、SEKが約3円上がりました。
□ チップ
料金にサービス料が含まれている場合がほとんどなので、特にチップは習慣ありません。ただ、特別なサービスを受けた場合などは、感謝の気持ちとしてチップを渡すのがよいでしょう。
空港の両替所などで日本円から簡単に両替できます。街には毎日営業している両替所もあります。(※写真/街の両替所「FOREX」)
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レート・手数料などを考えると必要最低限のお金を空港で両替して、あとはクレジットカードを利用するのがおすすめです。
北欧諸国を2カ国以上旅行する場合、フィンランドはユーロ(EUR)が導入されていますが、デンマークはデンマーク・クローネ(DKK)、スウェーデンはスウェーデン・クローナ(SEK)、ノルウェー・クローネ(NOK)に両替しなくてはなりません。
特に■DKK(クローネ)と■SEK(クローナ)は似ているので、移動日に財布に2種類に入れておくと、どっちか迷います。コペンハーゲンからストックホルムに移動して最初の買い物をした際、間違えてデンマーク・クローネを出してしまいました。(※それに気がつかず、店員さんに「このお金は使えないよー」と言われ、パニックになってしまった……)
よく見ると、デンマーク・クローネのコインにはハートのマークがついています。ハートはデンマークと覚えておきましょう。
□ クレジットカード
VISA、マスターカード、アメリカンエキスプレスなどのクレジットカードはほとんどのお店や施設で利用できます。
(※JCBは使えないところがあります)
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VISAとマスターカードの2枚、ICチップが付いているクレジットカードを持って行きました。利用する際は暗証番号を入力します。
北欧ではミネラルウォーター1本もカードで買うくらい、カード社会が進んでいます。帰国後にカード明細のレートを確認したら、成田で両替するよりはるかに安かったです。
旅行者がグローバル・リファンドの加盟店で買い物をした場合、商品に課税されている付加価値税(VAT)が免税になります。「TAX FREE」のマークが目印。(写真/カストラップ空港の「TAX FREE」の看板)
■ デンマークの場合
物品には25%の付加価値税(VAT)が課せられており、グローバル・リファンドの加盟店で1日1店舗につき300DKK以上の買い物をした場合、旅行者は最大で購入金額の19%が還付されます。
■ スウェーデンの場合
物品には25%および12%の付加価値税(VAT)が課せられており、グローバル・リファンドの加盟店で1日1店舗につき200SEK以上の買い物をした場合、旅行者は最大で購入金額の約17.5%が還付されます。
■ フィンランドの場合
物品には24%(食料品は14%)の付加価値税(VAT)が課せられており、グローバル・リファンドの加盟店で1日1店舗につき各税率€40以上の買い物をした場合、旅行者は最大で購入金額の約16%が還付されます。
□ 払い戻しの手続き方法
「TAX FREE」の表示のあるお店で買い物をした時、「タックスフリー、プリーズ」と言ってパスポートを提示し、商品のレシートと合わせて、グローバル・リファンド・チェックを発行してもらいます。購入品は開封できません。
コペンハーゲン・カストラップ空港ではターミナル2と3の間にあるグローバルブルー・カウンターで、ヘルシンキのヴァンター空港ではチェックイン・カウンターで免税書類を提出し、代行スタンプを押してもらいます。免税書類には購入商品のレシートを添付します。購入した商品を見せなければならないこともあるので、必ず荷物のチェックイン前に行いましょう。
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コペンハーゲンのイルムス・ボーリフスで買い物をしたとき、「タックスフリー、プリーズ」といって、グローバル・リファンド・チェックを発行してもらいました。書類というより、レシートのようなもの。
それを、カストラップ空港のグローバル・リファンド窓口に持っていって、サインをして、デンマーク・クローネに換金してもらいました。
手続きは難しくないので、1店舗の購入額を考えながら、かしこい買い物をしましょう。
Sweden Tourism & Culture Center
2014年春にオープンした、スウェーデン観光文化センターのサイト(日本語)。観光情報が満載!
http://letsgo-sweden.com
Visit Finland
美しいフィンランドの風景写真や動画でつづられたフィンランド政府観光局のサイト(日本語)
http://www.visitfinland.com/ja/