北欧フィーカ|フィンランド・ヘルシンキの旅|ハカニエミ・マーケットでお買いもの。|Scandinavian fika.

デンマーク・スウェーデン・フィンランド、北欧デザインの旅。

ハカニエミ・マーケットでお買いもの。

トラムに乗ってやってきたのは、ハカニエミ地区で1914年から続く老舗のハカニエミ・マーケットホール(Hakaniemen kauppahalli)。駅を降りるとすぐ、かわいいワンピースを着た双子の女の子がお出迎えしてくれます。マーケットホール前の広場には、オレンジ色のテントが並んで活気にあふれています。日曜日には蚤の市も開催されるそう。
野菜や果物、肉や魚などの食料品から生活用品、雑貨まで何でもそろう、地元の人びとに愛されつづけてきたマーケット。いっしょにヘルシンキの台所にもぐりこんで、暮らすように旅してみませんか?

 

□写真左/ 『かもめ食堂』でサチエさんが買い物してた場所。奥にはハカニエミ・マーケットホール。


Hakaniemi

ハカニエミ・マーケット

100年以上の歴史を持つヘルシンキ市民御用達のマーケットは、メトロとトラムのハカニエミ(Hakaniemi)駅の目の前にあります。(中央駅から地下鉄で2駅。トラムでもすぐです)夏場は広場に、野菜や果物を売るオレンジ色の露店や花屋さんなどがたくさん並んで、その奥には肉や野菜の食料品、生活用品や雑貨などのお店が入ったマーケットホールがあります。
エテラ港にあるマーケット広場(カウパットリ)よりも、ハカニエミの方が庶民的で、安くていいものが手に入るのだとか。朝と夕方はヘルシンキっ子でごった返すマーケットでは、地元の人にまじって、ローカル気分でショッピングを楽しめるのが魅力。マーケットホールのデリでサンドイッチをほおばったり、人気のスオッパケイティオ(Soppakeittiö)でシーフードスープを飲んだり。ヘルシンキの人気のベーカリー、カフェ・エクベリ(Cafe Ekberg)のパンや、エロマンガ(Eromanga)のピロシキもここで買ううことができます。
おみやげも、おいしいものも、なんでも揃うハカニエミ・マーケット。市場って聞くと、なんか無性にもぐり込みたくなるのはなぜでしょう。

2013. update.

Herne & Cantarelli

えんどう豆と黄金のキノコ

オレンジの屋根の露店には、フィンランドの野菜や果物がずらりと並んでいます。市場はほとんどが量り売りで、日本のようにラッピングされていないので、色とりどりの食材を見ているだけで楽しくなります。見たこともないような野菜もあれば、にんじんやカブみたいに、日本のものよりちょっと小ぶりでカタチがかわいいいものも。
夏が旬のえんどう豆(Herne)は、よく知ってるあのカタチで大きさも日本とほぼ同じですが、北欧ではサヤエンドウをむいて、なんとそのまま実を生でポリポリ食べるのです!
それから黄金のキノコ、カンタレリ(Cantarelli アンズダケ)も見つけました。『かもめ食堂』でマサコ(もたいまさこ)さんのスーツケースの中にぎっしり詰まっていた、あのキノコです!フィンランドではベリー摘みとキノコ狩りは国民の権利としてきちんと認められているため、みんな夏から秋にかけて森へ出かけです。フィンランドでは毒キノコも食べちゃうというから驚きです!(もちろん毒を抜いてね)

2013. update.

Ha-ni-ka-mi

ハニカミ

青空市場は朝から快晴!外にいるだけで気持ちよくて、買い物のあとはぽかぽか日にあたりながら休憩。オープンカフェでのんびりコーヒーブレイク。優雅に弦楽器(コントラバス??)を奏でるおじいちゃん。「……いいところだなあ、ハニカミエ」と心の中でポツリ。……その時、ハッ!と気づきました。地名の読み方を間違えていたことに!「ハニカミエ」だと思ってました、ずっと!正しくは「ハカニエミ」。なんか勝手な妄想で、マーケットに来るおばあちゃんたちが、みんなはにかんでいるイメージと、東京の吉祥寺かどこかに「ハニカミ横丁」という商店街があった気がして、もうそれがごちゃごちゃになって「ハニカミ・エ」って思い込んじゃってました!でも「ハニカミ」間違えしちゃった人、他にもいると思うんですよー!
フィンランド語のあいさつは「moi!(もい!)」とか簡単で覚えやすいのに、地名はなかなか難しい。みなさんも、「ハニカミ」間違えしないように注意しましょう。
ちなみに、吉祥寺にあるのは「ハモニカ横丁」でした……(「ハ」しか合ってない)。「ハモニカ横丁」から少し歩くと、東京で絶品のフィンランド風シナモンロールが食べられる、カフェ モイ(Cafe moi)さんがあります!

2013. update.

Kauppahalli

ワンピースの双子の女の子

双子の女の子がキュートなハカニエミの看板。『かもめ食堂』で、ミドリ(片桐はいり)さんがフィンランド人に合うおにぎりの具を探しに訪れ、トナカイの肉を買っていったのが、ここハカニエミ・マーケットホール(Hakaniemen kauppahalli)
赤レンガ造りのマーケットホールは2階建になっていて、1階は肉や魚や野菜などの生鮮食品にチーズ、パン、ケーキ、コーヒーなどのさまざまな店舗が入っています。2階は日用品や雑貨が充実。手芸用品のお店やアンティークショップもあります。そしてなんといっても、みんなのお目当てはマリメッコ・ハカニエミ店!小さいショップだけど木の内装がかわいくて、掘り出しもののアイテムやファブリック、アウトレット品もあって日本人の好みだとか。
ちなみに、ミドリさんがトナカイの肉を買ったお店レイニン・リハ(Reinin Liha)は、ヘルシンキでも人気のお肉屋さん。なかなか旅行中にマーケットで肉や野菜を買うことはないけど、いつかホテルではなくてキッチンつきアパートメントに長期滞在して、暮らすように旅するのも憧れちゃいます。

2013. update.

Kirpputori

フィンランドのフリマ、キルップトリ

ハカニエミ・マーケット広場では、日曜日にフィンランドのフリーマーケット(蚤の市)、キルップトリ(Kirpputori)が開かれています。残念ながら旅のスケジュールが合わず、キルップトリには行けなかったのですが、ヘルシンキを旅したいろんな方の旅日記や買付け日記を見ていると、やっぱりフリマに行ってヴィンテージのアラビアやイッタラを探す醍醐味を味わってみたかったなあと思ってしまいます。
ハカニエミのフリマの他に、ヘルシンキの中でいちばん大きなフリマでアンティークホール前の広場で開催しているヒエタラハティ(Hietalahden)倉庫のような屋内会場で開催しているヴァルッテリ(Valtteri)のフリマもおもしろそう。1日「キルップトリめぐり」もわくわくしますね!

ヒエタラハティ広場へは6トラムに乗って、終点近くの Hietalahdenkatu 下車すぐ(夏季 5月〜9月:月曜〜日曜 開催)。
ヴァルッテリへは9トラムに乗って、Sturenkatu 下車すぐ (水、土、日曜 開催)。(※季節、天候などで開催日時が変わることがあるので事前に確認しましょう)

2013. update.

Lohikeitto

サーモンスープ

北欧ひとり旅のときに、ちょっとだけ困るのがディナーです。北欧のディッシュは、大きなお皿でボリュームもあるため、調子に乗って2皿とか注文すると、ぜんぶ食べ切れなくなってしまいます。なので夜はスーパーでパンやデリを買ってホテルで食べることが多いのですが、その日はどうしてもフィンランド料理が食べたくてレストランへ!ディナーは、愛媛の松山にある北欧のお店 フォルマーキ(Förmaaki)さんに教えてもらった、サーモンスープが絶品のレストラン Juttutupa。ハカニエミ駅からエラインタルバ湾へ向かって、歩いて3分ほど。Juttutupa は気軽に入れる雰囲気のレストランで、迷わずトラディショナル・サーモンスープ(Lohikeitto €10.2)を注文!
たたまらなく甘〜い香りさせてやってきたフィンランド伝統のサーモンスープ。たまらずスプーンで一口……。う〜ん、美味!最高に美味しい!クリーム仕立てのスープは、コクがあるのにさっぱりとした味わい。ディルもきいてる。ジャガイモとサーモンもやわらかくて、素材そのものの味が楽しめる。これぞ伝統料理!求めていた一品!キートス、フィンランド!キートス、フォルマーキ!もうこの一皿だけで大満足。ハカニエミへ行ったら、絶品サーモンスープをぜひ!

2013. update.

カフェ・エクベルグ

Cafe Ekberg

ヘルシンキでもっとも歴史のあるベーカリーカフェ、エクベルグ。お店は Bulevardi にあります。
http://www.cafeekberg.fi

Juttutupa

Juttutupa

トラディショナル・サーモンスープが絶品のレストラン。ハカニエミ駅から徒歩3分。
http://www.juttutupa.com

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