北欧フィーカ|フィンランド・ヘルシンキの旅|海上の世界遺産、スオメンリンナ要塞。|スオメリンナ要塞|Scandinavian fika.

デンマーク・スウェーデン・フィンランド、北欧デザインの旅。

海の上の要塞、美しきスオメンリンナ。

エテラ港からフェリーに乗って海を走り、足を踏み入れたのは、フィンランドの世界文化遺産のひとつ、スオメンリンナ島(Suomenlinna)。1748年にヘルシンキの沖合いに浮かぶ6つの島をつないでつくられたスオメリンナ要塞は、フィンランドで最も人気のある観光スポット。
夏になると一面菜の花色に染まるこの島には、たくさんの博物館やショップ、レストランやカフェ、ビーチなどがあり、スウェーデン時代の王様の船着場や、ロシア軍の残した大砲や要塞、ヘルシンキ中心部よりもずっと古い街並みが今も残されています。

フィンランドの歴史がつまった、緑の島を歩いてみませんか。トンネルをくぐり、草原に寝転び、花の匂いをかいで、見渡すかぎりの海を見てみませんか。
フィンランドが愛した城。美しきスオメリンナへ。

□写真左/ ヘルシンキで最も人気のある結婚式場のひとつ。スオメンリンナ教会。

Go to Suomenlinna

世界遺産スオメンリンナへ

ヘルシンキ沖の6つの島々を結び、1748年につくられた海の上の要塞スオメンリンナ(Suomenlinna)。要塞の建設は、フィンランドがスウェーデン王国の一部だった1700年代に始まりました。その後、ロシア帝国に併合されていた19世紀のなごりで、島南部のクスターンミエッカ(Kustaanmiekka)の堤防に据えられた大砲は西のスウェーデンを向いているのだとか。1917年にフィンランドが独立を果たすと、島の名前を「フィンランドの城」を意味する「スオメンリンナ」に変え、今の姿になったそうです。18世紀のヨーロッパ要塞建築を後世に残すべく、1991年にスオメンリンナ要塞はユネスコの世界遺産に登録されました。
美しきスオメリンナ島へは、マーケット広場があるエテラ港から市営フェリーでわずか15分!島までのクルーズも最高です。少しづつ遠ざかってゆくヘルシンキの街並みの美しいこと。(※市営フェリーはデイチケット、ヘルシンキカードで乗車できます)
スオメンリンナ要塞ガイドブック(日本語)

2013. update.

Suomenlinnan kirkko

スオメンリンナ教会

春夏秋冬、1年中開放しているスオメンリンナ島は、要塞の建物を利用した博物館やレストラン、カフェ、ショップが点在する人気の観光スポット。エテラ港からフェリーに乗って15分。豪華客船シリアラインも通るルートでプチクルーズを楽しみながら、小さな島々を抜けて、スオメンリンナ島北部のメインポートへ到着。ガイドマップを片手に、島の南北を走るブルーのメインルートを歩いて進みます。
ロシア時代の兵舎を改築した醸造所で地ビールがおいしいレストラン、スオメンリンナン・パニモ(Ravintola Suomenlinnan Panimo)が入ったサーモンピンクの門をくぐると、島の灯台の役割も果たすスオメンリンナ教会が見えてきます。ここは、ヘルシンキで最も人気のあるウェディング会場ひとつ。式のあと、カップルは要塞のまわりを馬車でまわるのだとか。もし島で馬車に乗ったウェディングカップルに出会ったら、フィンランド語で「おめでとう!」の「Onnea!(オンネア!)」と祝福してあげましょう。

2013. update.

Island Picnic

ピクニックの島

美しい緑とライラック咲き誇るスオメンリンナ島は、ヘルシンキの子供たちが夏休みに1度は訪れる「ピクニックの島」。家族とランチボックスを持って、ハイキングして、海水浴して、魔法のマントをかぶって石のトンネルの中を探検する冒険の島。
島ではたくさんのヘルシンキっ子や、世界中から訪れる子供たちの姿を見かけました。アイスを食べたり、海にもぐったり。スオメンリンナ島のあちこちにある錆びれた大砲も、子供たちにとっては楽しい遊具。よじのぼって、ジャンプして、家族みんなで記念撮影。
歴史の爪痕は野の花が癒し、平和の象徴のように、子供たちは元気に島中を駆け回ります。子供たちの笑顔が、この島を幸せにします。
ヘルシンキに来たなら、世界遺産の島へピクニックに出かけましょう。できれば3〜4時間くらい時間をつくって。美しい島をのんびりてくてく。海を見晴らす丘まで。南のビーチまで。フィンランドの家族といっしょに。小さな子供に帰って。

2013. update.

Guided Walking Tours

海上の要塞ツアー

博物館、ショップ、カフェがあるビジターセンター(Suomenlinna Centre)では、島の史跡を回る要塞ガイドツアー(英語/夏季のみ)に参加することができます。要塞の石壁の中を探検するのでしょうか。ちょっと薄暗くて湿っぽい洞窟の中はドキドキします。でも、穴蔵の中には隠れ家レストランやカフェがあるというから驚き。そしてもっとビックリなのは、なんと茶室があること!裏千家流のお茶室「特有庵」は、日本とフィンランドの友好を深める意で石壁の奥にひっそりと造られたそうです。
島北部のメインポートから、スオメンリンナ教会、ビジターセンター、エーレンスヴァールド博物館、潜水艦ヴェシッコ号、ビーチ、キングス・ゲートなどのおもなコースを歩いて回ると、片道だけで1時間はあっという間に経っちゃいます。短時間で回るなら、マーケット広場から出発して、ビジターセンター、キングス・ゲート(King's Gate) に発着する水上バス JT-LINE(夏季のみ)を使うのもいいかも。

2013. update.

Café Piper

丘の上のカフェ・ピペル

ビジターセンターから橋を渡って、スオメンリンナの中でいちばん大きな島へ向かいます。花崗岩で造られた要塞を抜けた小道には、スオメンリンナ島のアーティストたちが手がけた工芸品が並ぶ、かわいいクラフトショップ B34(ビー・サーティーフォー)があります。
島の中にはいくつもレストランやカフェがあるけど、その中でも特におすすめなのが、ビーチのそばの小高い丘の上に立つカフェ・ピペル(Café Piper)。海を見晴らせるカフェ・ピペルからの景色は最高です!一面の菜の花で黄色に染まる島南部も一望できます。開放感あふれる丘の上でのランチやティータイムは爽快。ピクニックを満喫しましょう。ヘルシンキの街でパンやチーズやベリーを買って、ここで食べても楽しそう。
(※島を歩く時は、動きやすいスニーカーで出かけましょう。肌寒くなることもあるので、雨具にもなるウィンドブレーカーも忘れずに)

2013. update.

King's Gate

ビーチとキングス・ゲート

太陽の光できらめくバルト海。絶景のビーチの岩場では、飛び込んだり、泳いだり、日向ぼっこしたり、フィンランドの夏のお馴染みの光景が広がっていました。
海水浴場と野外の大砲博物館がある、島南部クスターンミエッカ(Kustaanmiekka)は「グスタフの剣」という名の半島。南東にあるスウェーデン時代の王様の船着場だったキングス・ゲート(Kuninkaanportti)は、スオメンリンナの象徴ともいえる記念碑です。近くには要塞のトンネルを利用したレストラン・ヴァルッハラ(Walhalla)や展望台があります。
ずっとスオメンリンナは観光地だと思っていたけど、800人以上の人が住んでいる居住地区なのだとか。マリメッコのデザイナー、アイノ-マイヤ・メッツォラ(Aino-Maija Metsola )や、かつてはマイヤ・イソラ(Maija Isola)もスオメンリンナ島で暮らしていたそう。こんな美しい島で暮らせるなんて、なんて幸せな人たちだろう。

2013. update.

スオメンリンナ要塞

Suomenlinna

ヘルシンキ沖の6つの島々からなる海上の要塞。世界遺産。夏のピクニックや海水浴に人気の島。
http://www.suomenlinna.fi/en

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