北欧フィーカ|フィンランド・ヘルシンキの旅|エスプラナーディ通りを歩こう。|Scandinavian fika.

デンマーク・スウェーデン・フィンランド、北欧デザインの旅。

エスプラナーディ通りを歩こう。

中央駅からマンネムへイム通り(Mannerheimintie)を歩いて約10分。老舗デパートのストックマンを東に行けば、エテラ港とマーケット広場までつづくエスプラナーディ通り(Esplanadi)がのびています。花と緑につつまれたエスプラナーディ公園(Esplanadin puisto)を挟んで、北にポホヨイ・エスプラナーディ通り、南にエテラ・エスプラナーディ通りが並びます。ここは、マリメッコ、イッタラ、アルテック、ナンソ、アーリッカ、ヴォッコなど、フィンランドのブランドショップが軒を連ねるヘルシンキ最大のショッピングストリート。
買い物に明け暮れてもよし。のんびり公園でくつろいでもよし。
西へ東へ、何度も何度も。エスプラナーディ通りを歩こう!

 

□写真左/ 1900年代初頭に建てられた美しい建築物が今も残る、ポホヨイ・エスプラナーディ通り

J.L.Runeberg

詩人とカモメ

はじめてヘルシンキに着いたら、まずは中央駅からエスプラナーディ通りを目指そう!てくてく歩いて10分くらい。フィンランド最大のデパートのストックマン(Stockmann)の前の「三人の冶屋の像」を東に曲がれば、すぐにアカデミア書店やマリメッコ本店が見えてきます。南北に2本のびるショッピングストリートをそのまままっすぐ行けば、東に観光案内所やマーケット広場があり、北にはヘルシンキ大聖堂がそびえます。
エスプラナーディ通りはおしゃれで賑やかで、どこか銀座のような雰囲気。菩提樹の並木や緑が美しいエスプラナーディ公園の真ん中には、フィンランド国家を作詞したフィンランドを代表する詩人、J.L.ルーネベリ(Johan Ludvig Runeberg) の銅像が建っています。ルーネベリさんの頭の上では一羽のかもめが、街の平和を見守って……いや、おいしいもののおこぼれを狙っています。
群ようこさんの言うように「フィンランドのかもめはデカい」です、本当に。

2013. update.

Esplanadin puisto

エスプラナーディ公園

ショッピングや旅の途中にちょっとひと休みするにも、エスプラナーディ公園は最高です。夏の公園は花と緑につつまれていて、とっても気持ちがいい。だから、旅行者もヘルシンキッ子も、みんなエスプラナーディに集まってくるんです。オープンテラスのカフェやレストランで食事したり、お酒飲んだり。ベンチに座って、アイス食べたり。芝生の上で寝転んだり、本読んだり、おしゃべりしたり。くつろぎ方は人それぞれだけど、穏やかで清々しい空気がいつもこの通りを流れています。
公園にはJ.L.ルーネベリの他にも彫刻がたくさんあって、フィンランド語系の詩人エイノ・レイノ (Eino Leino) の像や、『星のひとみ』『木いちごの王さま』で有名な童話作家トペリウス(Zacharias Topelius)の像。噴水にはトーベ・ヤンソンの父、ビクトル・ヤンソン(Viktor Jansson)の作品もあるので、探してみるのもいいかも。

2013. update.

Kappeli

ラヴィントラ・カッぺリ

エスプラナーディ公園の東の終わり、「バルト海の乙女」ハヴィス・アマンダの像の前には、ヘルシンキ・ツーリストインフォメーション(観光案内所)があります。シティマップやパンフレット、ヘルシンキカードやHSLのデイチケットもここで買えます。それにしても、ヘルシンキ市の観光案内で使われているアップルグリーンのカラーが素敵。明るくて、親しみやすくて、観光が楽しくなる色。フィンエアーのスカイブルー、ポスティのオレンジの水玉、そして観光のアップルグリーンと、フィンランドは本当に色づかいが素晴らしい。
それから、観光案内所の前には1867年創業のヘルシンキ最古のレストラン、ラヴィントラ・カッぺリ(Ravintola Kappeli) があります。「Kappeli」とは「教会」を意味するそうで、大きな窓と高い天井と開放的な店内でフィンランドの郷土料理が味わえます。なんでも自慢のパンは、100年以上受け継がれるパン種をつかっているのだとか。

2013. update.

Ruotsalainen teatteli

スウェーデン劇場

エスプラナーディ公園の西の終わりには、スウェーデン劇場(Ruotsalainen teatteli)があります。この円形劇場は、1935年にヘルシンキ中央駅を設計した建築家エリエル・サーリネンの息子、エーロ・サーリネンらによって新しく建てかえたもの。上演する作品はすべて、フィンランドのもう一つの公用語であるスウェーデン語だそうです。
公園の東のレストラン・カッペリの前にはステージもあり、夏はジャズなどの野外コンサートもひらかれ、大勢の人でごった返すのだとか。
写真のかわいい子供たちは、大道芸人に夢中。音楽家に扮した芸人が楽器の演奏中に当然倒れて、死んだフリをするという、かなりシュールなパフォーマンスだったけど、子供たちはポカンと口をあけたままくぎづけ。でも、最後はみんなで歌を歌って、ハッピーハッピー!

2013. update.

Shopping Street

ショッピング天国

ヘルシンキ最大のショッピングストリート、エスプラナーディ通りには、フィンランドを代表するブランドショップがいっぱい。マリメッコ、イッタラ、アルテックはもちろんのこと、1921年創業の老舗ファッションブランド ナンソ(Nanso)や、1945年にカイヤ・アーリッカの手作りボタンから始まった木製アクセサリーと雑貨のブランド アーリッカ(Aarikka)、フィンランドを代表するテキスタイルデザイナーのヴォッコ・エスコリン・ヌルメスニエミのオンリーショップ ヴォッコ(vuokko)、ムーミンのテキスタイルを使ったアイテムが豊富な フィンレイソン(Finlayson)などなど。
ぜんぶお店を見てまわろうと思ったら、時間がいくらあっても足りません!どんなにタイトなスケジュールでも、エスプラナーディのおみやげ探しには、自由時間をたっぷりとるべし!

2013. update.

marikahvila

マリメッコとマリカフェ

ポホヨイ・エスプラナーディ通りを歩くと、明るく幸せな色彩に満ちたマリメッコ(marimekko)が目に飛び込んできます。本場フィンランドの2階建てのマリメッコ・マリクルマ店(本店)は、どこよりも豊富な品揃えで、新作・定番のワンピースやバッグなどのキュートなアイテムがずらり。もちろんファブリックの販売もあります。
2012年に『フィンランドのくらしとデザイン -ムーミンが住む森の生活展』を観に行った時にも感じたことですが、マリメッコのドレスやテキスタイルは、アートギャラリーのように美しくて、レトロのデザインがとてもモダンに見えたり、新しいデザインなのに不思議となつかしく思えたり、そういうフィンランドの「衣」の歴史をめぐるような楽しさがあります。
それからマリメッコ本店の奥には、インテリアも食器もぜんぶマリメッコなマリカフェ、マリカハヴィラ(marikahvila)もあります。店員さんのハッピードレス(Iloinen takki)がまた素敵!

2013. update.

ヘルシンキ観光局

Visit Helsinki

アップルグリーンのカラーが素敵なヘルシンキ観光局のサイト(日本語)。観光情報も満載。
http://www.visithelsinki.fi/ja

マリメッコ

marimekko

国や世代を超えて、世界中の人に愛されているフィンランドのライフスタイルブランド。
https://www.marimekko.fi

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