北欧フィーカ|カッパンと「北欧フィーカ」の雪のカード。大阪・江戸堀印刷所へ。|活版印刷|Scandinavian fika.

デンマーク・スウェーデン・フィンランド、北欧デザインの旅。

カッパンと雪のカード。大阪・江戸堀印刷所へ。

「北欧につもる雪のうえに 白樺の枝で絵を描いたような まっしろなカード」をつくりたい。
そういって、大阪・江戸堀にある「江戸堀印刷所」さんにお願いしてつくってもらった、北欧フィーカの雪のカード。ダーラヘストに描かれた花模様クールビッツや手書きのロゴが、活版印刷で繊細に仕上がっています。まっしろな雪のような紙の凹みを指先でふれると、なんとも幸せな気持ちになります。

WEBやデジタルでは伝えられない、紙の質感とぬくもり。
「手でふれて、北欧を感じてほしい」という想いからつくった 北欧フィーカの Snö card(スノウカード)

2016年5月11日~20日 グランフロント大阪の 無印良品「Open MUJI」 で開催される
展示会「江戸堀印刷所と活版印刷のいま」で、
北欧フィーカの雪のカード「Snö card(スノウカード)」が展示されます!

写真左・下/ (C)江戸堀印刷所

□写真左/ 1960年代に製造されたドイツ・ハイデルベルグ(HEIDELBERG)社製の活版印刷機「プラテン」

EDOBORI Printing

江戸堀印刷所へ

2014年の春。2013年のフィンランドとスウェーデンの北欧旅行記が書きおわる頃のことです。なぜだか、どうしても”紙もの”をつくってみたくなりました。もともとは本や紙ものが大好きで、憧れの作家さんのように北欧旅行記の本を作ってみたい!というところからはじまって(きっと、みんなはじめはそうに違いない)、なかなか本は難しいなあと感じて、WEBで公開ですることにしたので、”紙もの”にはずっと片思いでした。
WEBにはWEBの良さが、 紙には紙の魅力があります。 WEBでなければ「北欧フィーカ」をこんなにもたくさんの方に見てもらえることはなかっただろうし、北欧で暮らす人たちに見てもらえることもなかったでしょう。
でも、あえて今「紙ものをつくりたい」と思ったのは、北欧の旅をデジタルだけで終わらせたくなかったから。なにか、小さくてもいいから、かたちのあるもの。ふれて、感じて、旅の記憶や北欧の景色がよみがえってくるもの。
まだ「思ひ出のポストカード」をつくる前の話です。印刷も紙ものも初心者なので、PIE International(パイ インターナショナル)さんの「かわいい紙もの手帖」や、手紙社さんの「かわいい印刷」を見て研究しながら、個性的でおもしろい印刷所を探しました。

大阪の中之島と靭公園に囲まれた「江戸堀」というエリアに、その印刷所はあります。全面ガラス張りのギャラリーのようなシックな印刷所。ガラスの向こうには、ドイツ製の古い活版印刷機が1台。圧倒的な存在感と輝きを放っています。「ガッシャン!プシューッ!」と大きな音を立てて、1枚1枚つくられる活版印刷。世界から失われつつあるカッパンを求めて、大阪・江戸堀印刷所を訪れました。

2014.11. update.

Letterpress

カッパンとプラテン

15世紀半ば、ドイツのマインツでグーテンベルクによって発明された印刷技術「活版印刷」。凹凸のある版にインクを乗せ、そこに紙を圧しつけて刷る活版印刷の技術は、数世紀にわたり書籍などの印刷を支えてきました。
「世界から消えてしまいそうな活版印刷をなんとかしなきゃ……」
社長さんの活版印刷への強い思いが、5年近くの構想を経て実ることになります。すでに製造中止になっていたドイツの老舗ハイデルベルグ社(HEIDELBERG)の印刷機をオーバーホールして仕入れ、2011年の秋、大阪・江戸堀に新しいコンセプトの印刷所「江戸堀印刷所」をオープンしました。

初めて訪れた浪速の江戸堀印刷所。ガラス越しにのぞいた店内には、1960年代に製造された活版印刷機「プラテン」が勇ましく、どっしりと構えていました。
圧をかけるときの「ガッシャン!」 。 紙が吸い上げられていくときの「プシューッ!」。 リズミカルでユーモラスな「プラテン」の動きにくぎづけになって、ガラス越しにはりついて見ている子供たちもいるそうです。
江戸堀印刷所では、店長の小野さんとスタッフの宇賀神さんに、活版にまつわる楽しいお話を聞かせていただきました。白と黒を基調としたオシャレな店内には、これまで江戸堀印刷所でつくられた活版印刷の作品やサンプルがたくさんあって、小さな「カッパン展」みたいな素敵な空間でした。
ガラスにはりついた子供たちのように、ふたたび世界中で火がついた「カッパン」ブーム。デジタルやオフセット印刷しかしらなかった若者が今、カッパンならではの紙の凹みや味わいに目を輝かせています。それは、古いものでもあり、とても新しいもの。
失われつつあったカッパンの技術は、いくつかの時代をめぐったあと、人びとが忘れかけていた喜びとともに、もう一度、私たちのもとに帰ってきました。

2014.11. update.

Snö card

気包紙と雪のカード

活版印刷はまず凸版をつくるところから始まります。イラストレーターで作成した黒1色(K)のデータから、専門の版屋さんで金属板の版がつくられます。
印刷所の奥には「活字」の棚もあって、データがなかった時代は「活字」を一文字ずつパズルのように組んで原稿をつくっていたそうです。「いろはにほへと」で並んでいるひらがなや、偏や旁(つくり)で分かれている漢字。活字を拾うのも、均等に組むのも大変な作業。職人さんのなせる技です。
「北欧フィーカ」の雪のカード「Snö card(スノウカード)」をつくるとき、いちばん悩んだのは紙です。担当してくださった宇賀神さんから何種類も紙のサンプルをいただいて、何度もさわって質感を確かめました。そこで出会った「気包紙」という美しい紙。その名の通り、空気を包むようなふわっとした感じの紙で、まっしろな北欧の雪のイメージにぴったりでした。表面の風合いは、少しでこぼこのあるディープラフを選びました。
最初はインキのない「空押し」を考えていたのですが、宇賀神さんからのアドバイスで思い切って白インキに。白い紙に白インキで印刷!(正確には白インキは真っ白ではありません)
活版印刷の特徴を活かすよう、厚みのある「気包紙」に強めのプレス。ダーラヘストの花模様クールビッツや、手書きのロゴなどの細い線も繊細に表現されています。
雪のカードができあがって、はじめてさわった時のあの感動!裏面に連絡先を入れて名刺としても使っているので、名刺を渡したときに喜んでくれたり、紙の凹みを指でなぞったりしてくれると嬉しくてたまりません。
こうして古い活版印刷機「プラテン」から、まっしろな北欧の雪のカードが誕生したのです。

江戸堀印刷所 Blog の中で「北欧フィーカ」の雪のカード(名刺)をご紹介いただきました。活版印刷やショップカード作りに興味がある方は、ぜひご覧ください。

2014.11. update.

江戸堀印刷所

EDOBORI PRINTING

大阪・中之島と靭公園に囲まれたエリア「江戸堀」にある、活版印刷が魅力の江戸堀印刷所。
http://www.edobori-printing.jp

Tack!!

すてきなカードと名刺をつくってくれた江戸堀印刷所さん、ありがとうございました!はじめての活版印刷について、いろいろアドバイスをしてくださった宇賀神さん。活版印刷機のことなど興味深い話を聞かせてくれた小野さん。本当にありがとうございました!お会いできてうれしかったです。おみやげにもらった江戸堀印刷所オリジナルマッチで、冬にキャンドルの火を灯したいと思います。

Present

北欧フィーカからのクリスマスプレゼント

「北欧フィーカ」の雪のカード「スノウカード」を、クリスマスにメッセージをそえてプレゼントいたします!

※応募者多数の場合は、抽選とさせていただきます。

【スノウカードについて】
裏面は雪のように真っ白なので、どうぞお好きなようにお使いください。
プレゼントにそえるメッセージカードに使ったり。本のしおりにしたり。手帳にはさんで、北欧旅行のイメージをふくらませたり。元気が出ないときは、カードの凹みを指でなぞって気持ちを落ち着かせたり。ひもで結んでクリスマスツリーに飾ったり。楽しみ方はいろいろ。

 

応募要項

【応募資格】
北欧が好き。活版印刷が好き。
紙ものやショップカードが好きな方。
「北欧フィーカ」や「江戸堀印刷所」のことをお友達に話したり、ブログやSNSなどでご紹介してくれる方。

【応募期間】
2014年11月17日(月)〜12月14日(日)まで

【お届け日】
2014年12月23日〜25日のクリスマスにお届けします。

【当選結果】

「スノウカード」 応募者多数のため、抽選とさせていただきます。当選は商品の発送をもってかえさせていただきます。

※個人情報は本目的以外には使用致しません。

 

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※応募受付は終了致しました