成田から約11時間半。スカンジナビアンレッドとブルーの機体は、北ヨーロッパの玄関口、コペンハーゲン・カストラップ国際空港(Københavns Lufthavn, Kastrup)に到着。
憧れのSASでゆく、はじめての北欧。
ヴィルヘルム・ローリッツェン(Vilhelm Lauritzen)が建築したこのハブ空港は、空から見ると紙ヒコーキのカタチをしているのだとか。
外観だけではない。やさしい光がさすガラス張りのフロア、吹き抜けの天井、インテリアや、壁画や、サインさえ、グッドデザインにあふれています。ここはまるで、デザインミュージアム!
エアポートチェアやカーゴが、かわいい生きものように「ようこそ!」と私を出迎えてくれました。
□写真左/ "世界で一番美しい空港”と呼ばれるデザイン空港、カストラップ国際空港のロビー。
成田〜コペンハーゲン間の直行便が毎日運行しているスカンジナビア航空(SAS)。赤のようなオレンジのような、鮮やかのスカンジナビアンレッドに憧れ、いつか北欧にゆく日がきたら絶対にSASに乗って行こうと心に決めていました。大好きなスカンジナビアンカラー(レッド、グレー、ブルー)で配色された機内グッズを見ているだけで胸がときめき、赤いブランケットにくるまりながらの空の旅。ロシア上空で食べた機内食のチキンも、トナカイのラップサンドも、ポットのコーヒーまでおいしかった。結局、興奮してほとんど眠れないまま、夢の北欧へ到着したのでした。
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北欧時間の午後4:00ごろデンマーク国際空港に到着。北欧との時差はマイナス8時間なので、日本時間だと夜の10時。時差ぼけで眠い…でも、はじめての北欧にハイテンション。そして最初の難関、Immigration(入国審査)へ。海外旅行は10年ぶり。しかも一人旅。英語もてんでダメなので、どんな質問が飛んでくるか、緊張の瞬間。パスポートをチェックする係官。ギョッとこちらを見て一言……「コンニチワァ」とにっこり。え!? 終わり? あまりにあっけなくスルーだったので唖然。北欧sはゆるい、というウワサは本当でした。スーツケースをピックアップし、ストックホルム行きの便の搭乗まで4時間のトランスファー。ほっと一息、ウェグナーのエアポートチェア(CH401)が重い体を癒してくれました。
欧州一のデザイン空港と呼ばれるカストラップ空港は、きれいで機能的。カフェや北欧ブランドショップが並び、高級デパートにいるようなショッピングが楽しめます。北欧雑貨がそろうイルムス・ボーリフースや、eccoのシューズ、スモークサーモンやチーズにチョコレートなど、何でもそろう豊富な免税店。パッケージが素敵なので、帰りのお土産を考えるだけで、長い乗り換え時間もあっという間に過ぎてしまいます。
空港内のカフェはたくさんあるけど、いちばん気になったのはナナ・ディッツェル(Nanna Ditzel)のトリニダードチェア(Trinidad)が並ぶこのカフェ。扇のような背もたれは、もう後ろから見ているだけで惚れ惚れします!みんなが食べてる小エビのプレートがとってもおいしそうでした。
食事といえば、チボリ入口の隣にある牛の看板の人気のビーフのお店。予約しないとなかなか食べられないそうですが、空港内の支店では空いている時間があるので、お肉にありにつけます。ぜひぜひ!
Scandinavian Airlines System
スウェーデン、デンマーク、ノルウェーのスカンジナビア3国が共同で運航する航空会社(日本語)。
http://www.flysas.com/ja-jp/jp/