
中央駅アーランダ・エクスプレスのホームを出ると、目の前にそびえ立つ、この彫刻のようなモダンな建物! 2008年2月にオープンしたクラリオン・ホテル・サイン(Clarion Hotel Sign)は、北欧デザインの魅力を存分に堪能できるストックホルム最大のデザインホテル。
憧れの北欧家具に囲まれた客室はフロアごとにテーマがわかれ、9Fから1Fはアルネ・ヤコブセンのデンマーク・ルーム、6Fがアルヴァ・アアルトのフィンランド・ルーム、5Fがノルウェー・セイズのノルウェー・ルーム、4Fがブルーノ・マットソンのスウェーデン・ルームと、北欧の巨匠たちの作品にふれることができます。
外観のデザインだけでなく、スタイリッシュな内装もサービスも立地も、すべてが最高クラスのデザインホテル!
□写真左/ ロビーに飾られた、「ガラスの塔」や「ゴンドーレン」のアートパネル
クラリオン・ホテル・サイン(Clarion Hotel Sign)は、スウェーデンを代表する建築家ゲルト・ヴィンゴード(Gert Wingardh)のデザイン。研澄まされた刃のようなガラス張りのヘッドが、光の具合で黒く輝きます。ストックホルムの青い空と、この彫刻のような建物のコントラストは、まさに芸術。しびれます!
このホテルのすごいところは、客室とインテリアが各階によって違うこと。北欧4国のテーマに合わせてデザインされています。宿泊した6Fはフィンランド・ルームでした。アルヴァ・アアルトのグリーンのアルテック アームチェア44(ARMCHAIR 44)が置いてあり、大興奮! ベッドの上には、各国を象徴する白黒写真が飾られています。ガラスのシンクやバスルームもモダンで素敵です。
最上階の屋上にはスパ(サウナと温水プール)があり、ホテルのとんがったヘッド部分のルーフテラスへ出ることができます。(※残念ながらスパは利用しませんでした)展望テラスにはなんと、フィンランドのバブルチェア(Bubble Chair)が! エーロ・アールニオ(Eero Aarnio)がデザインしたシャボン玉のような椅子に揺られながら、クングスホルメン島やストックホルムの絶景を堪能できます。
ヤコブセンのエッグチェアがずらりと並んだ、エレガントなロビー。窓の外には緑と公園があり、ああもう、ここでゆっくりしているだけで幸せ。きびきびと動き回るホテルのスタッフも、男女とも黒服をビシッと決めてかっこよかった!黒には長い足とブロンドの髪がきまります◎ 最初北欧の人はみんなツンツンしているような印象を受けたけど、「Hej!」と声をかけたら、みんな笑顔で気さくに話しかけてくれました。それにしても、スウェーデンは美女とイケメンが多い!!
朝食は1Fのレストラン、ニューヨークで人気の北欧料理店アクアヴィット・グリル(Aquavit Grill & Raw Bar)で。モダンでスタイリッシュな空間の中に、セブンチェアやフィリップ・スタルクのペンダントランプが。ひとつのレストランの中に、いくつものカフェがあるようで、場所を変え、椅子を変え、2日間優雅なブレックファーストを楽しみました。北欧はBGMが流れていないお店が多かったけど、ここでは日本でも聴いてたノラ・ジョーンズの曲が流れていました。
1Fレストランの吹き抜けの3角ゾーンは、ビュッフェスペースになっていて、朝食のパン、チーズ、ヨーグルト、サラダ、フルーツが、これまた色鮮やかにセンス良く並んでいます。大きな胚芽パンや全粒粉パンは、パンきりナイフで好きなだけカット。こっちのパンは小麦粉が違うのか、はごたえと弾力があってたまりません!ヨーグルトも濃厚でなめらか。ドライフルーツやミューズリーをのせておかわり。野菜もフルーツも、どれも新鮮で本当においしい! はまったのが、スウェーデン伝統の乾燥パン クネッケ(knäckebröd)。固いクラッカーで、ジャムやチーズを乗せて食べます。あのパリパリはクセになる◎