北欧フィーカ|イイダ傘店10周年記念 日傘・雨傘 アーカイブ展「平成二十七年 春」|日本・Made in Japan|Scandinavian fika.

デンマーク・スウェーデン・フィンランド、北欧デザインの旅。

イイダ傘店 10周年記念。日傘・雨傘 アーカイブ展、春。

あれから10年─── 。このさき10年─── 。何かをはじめるときも、続けるときも、10年という時間は私たちの日々に たしかな「しるし」を刻んでくれる。
10年前、東京の世田谷ではじめて出会った青年が、手に抱えた大きな袋から取り出した手作りの傘。それまで見てきたどんな傘とも違う、気品に満ちた傘。工芸品のような手元の、木の感触と重み。パンッとはじける心地よい張り。何度も見惚れてしまう傘模様と曲線美。

雨の日も晴れの日も、傘をひろげ、傘を見つめ、傘をつくってきた、傘作家・飯田純久さんの10年。
イイダ傘店がひろげた「10周年」という大きな傘の下に、みんなが集まってきた。
オヤドリ、めん棒、あじさい、のり弁、バーバー、森の花、アイスクリーム‥‥‥‥傘の下にいるしあわせ。

平成二十七年、春。イイダ傘店 10周年記念。「日傘・雨傘 アーカイブ展」へ。

□写真左/ パンプキン、ミルク、ピスタチオ。かわいいアイスクリームの日傘(2011年 発表)

>> イイダ傘店の過去の展示会の模様と合わせてご覧ください。

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10th Anniversary

10周年とミモザ

春が近づく東京。青山の骨董通りをてくてく。はやる気持ちを抑えながら、ゆっくり1歩づつ、会場へ向かいます。細い路地を一つ曲がると、白い壁一面にツタがはう素敵な雰囲気のスタジオが。窓の向こうにはお祝いの傘柄ガーランドがチラリ。待て待て、あせっちゃダメ。ひとつ大きく息をして、本当は飛びつきたい記念切手とくるみボタン入りのガチャポンも、ふふん、とすまして素通りします。
あれから10年。ずっと会いたくても会えなかった、あの傘との再会が待っているのです。背筋をピンと伸ばして、行儀よく、大人な感じで入口のトビラをひらきます。
2015年で10周年を迎えるイイダ傘店。10周年記念展示会のオープニングを飾る東京会場は、初開催となるライトボックススタジオ青山。会場内はすでに、傘と出会うためにやってきたたくさんのお客さんでにぎわっています。
昨年(2014年)の春に出版されたイイダ傘店の本『イイダ傘店のデザイン』は、もしかしたら、この10周年記念イベントのプロローグだったのかもしれない。そう思えるほど、最高のタイミングでやってきたイイダ傘店の「日傘・雨傘 アーカイブ展」。30種類以上もの過去のアーカイブデザインの中から好きな傘を選べる、10年に1度のぜいたくなオーダー会。
会場に飾られたフラワーアートの上にも「10年」のお祝いのしるし。ほぐし織でつくられた『ミモザ』の傘を思い浮かべながら、黄色いボンボンをぶらさげたミモザが、春の訪れを伝えてくれます。

2015.3. update.

Archive Exhibition

日傘・雨傘 アーカイブ展へ

平成二十七年の「日傘・雨傘 アーカイブ展」には、イイダ傘店の10年間の思い出がいっぱいつまっています。色とりどりの傘に目を奪われちゃうけど、スタジオの壁や柱のあちらこちらにポラロイドの記録写真や、取材を受けた雑誌の掲載ページが展示されています。
青い屋根のアトリエや、「ロクロ巻き」「中綴じ」の傘作りの風景。『こもれび』の絵の具。グラシン袋の『花タイル』カード。ランチタイムのゆで卵カレーや、初期のおみやげの傘クッキー(milky pop)。イイダ傘店のスプーンとMOMOのアイスクリーム。『アイスクリーム』の傘をひろげて喜んでいる小さな女の子のスカートは『森の花』のテキスタイルだった!
「思い出にひたる」なんてしめっぽい言葉は、イイダ傘店には似合わない。ただ、傘のある日々がそこにある。思えば10年。気がつけば10年。楽しかった思い出が、心地よい雨音のように、はじけては飛んでゆく。
2015年1月に発行された『イラストノート No.33』の特集の中で、店主・飯田純久さんはイイダ傘店の「これから」について、こう語っています。
「傘屋であること。自分の手で傘をつくって、お客さんに届けること。そして、続けてゆくこと」
真摯に傘と向き合い、日々を重ねてきた傘作家の言葉もまた、雨粒のようにやさしくはじけて胸に響くのです。

2015.3. update.

Umbrella Anniversary

きょうは、傘記念日

目の前に広がる、ほほえましい傘の世界。あの傘もこの傘も知ってはいるけど、本物にふれるのはじめて。『のり弁』の海苔の感じ。『そら豆』のそら豆感。糸巻きの『ボビン』感。『あじさい』を咲かすときめき。『窓』の裏側のわくわく。くるくる回してみたくなる『バーバー』。八つじゃないのね、『カラシ十二間』。美しすぎる『朱子縞』のシルエット。
はじめて会う傘も、なぜだかなつかしい。手のひらにぴたっとくっついて、人なつっこい。
とっておきの傘を見つけに来たのに。こんなすてきな傘に囲まれたら1本なんて選べないよー!と、みんな心の中で叫んでいたに違いない。
いつか、イイダ傘店の傘がほしい。日傘もほしいけど、雨傘もほしい。かわいい傘もいいけど、シックな大人の傘もいい。あしたの傘がほしい。あさっての傘がほしい。春・夏・秋・冬の傘がほしい。来年の私に似合う傘。10年大切にしたい傘。私らしい傘‥‥‥
世の中に「傘記念日」があったらいいのに。その日はみんな傘をさして、道ゆく人に「こんにちは」。「あら、すてきな傘ねぇ」「あなたこそ、あなたらしい傘」「きょうは、とってもいいお天気ね」「ええ、ほんとうに。雨音がきれい」‥‥想像ふくらむ傘の世界。
あくせくした毎日に足を止め、自分だけの傘を見つけたら、その日に小さな「しるし」をつけましょう。うきうきの傘日和。きょうが、あなたの傘記念日。

2015.3. update.

Membou

めん棒、ふたたび

10年前、東京の世田谷ではじめて出会った青年が、手に抱えた大きな袋から取り出した手作りの傘。『オヤドリ』の雨傘と、鮮やかな赤と青の『めん棒』の日傘。幸運にもその傘にふれる機会を得た。イイダ傘店がまだ始まったばかりのころのこと。あんなに美しい傘を広げたのは、生まれて初めてだった。
これまでずっと新作テキスタイルの傘を発表してきた展示受注会では、過去の作品に出会えることはなかった。レターセットで『めん棒』を見つけたときは本当に嬉しくて、買って帰って、イイダ傘店さんに『めん棒』の手紙を送った。
正直なことをいうと、はじめてイイダ傘店の傘にふれたとき、この傘をどんな人たちが持つのか想像できなかった。それがとても高価で、良い傘だということはわかる。でも、街にはビニール傘があふれていて、日傘をさす人も今よりずっと少なかった。
それなのに、赤や青や黄色の『めん棒』を広げてみんなで踊ったら楽しいだろうなぁと、おかしなことを思ったりした。
あれから10年が過ぎた今、イイダ傘店の傘が世にあふれている。傘を持っていない人の胸にも、傘が咲いている。イイダ傘店がひろげた「10周年」という大きな傘の下に、みんなが集まってきた。
傘の下にいるしあわせ。傘につつまれる喜び。10年前には見えていなかったものが、飯田さんには見えていた。
ううん、飯田さんだけじゃない。スタジオの窓から差し込む陽の光に照らされて、ほら、あの頃と同じように『めん棒』たちも微笑んでる。

2015.3. update.

Ceramic art

傘屋さんの器

イイダ傘店のアーカイブ展には、10周年記念にふさわしい特別企画が盛りだくさん!
イイダ傘店の傘をさして会場に来てくれたお客さんには、オリジナル記念切手をプレゼント。歴代の傘の可愛いイラストが描かれた案内状に貼ってあったイイダ傘店の記念切手は、なんと15種類もあるのだとか!「ぜんぶほしい!」そう思った人のために、記念切手と傘柄くるみボタンが入ったガチャポンも登場(その名も、イイダカサポン!)
東京会場の週末にはコーヒー屋さん「JuriaCoffee(ジュリアコーヒー)」がやってきて、インドネシア・フローレス島のコーヒー豆「ジュリア」をハンドドリップでおいしく淹れてくれました。
そして、10周年記念特別企画の目玉はなんといっても、あっというまに売り切れてしまった陶芸家・山野辺彩さんの器!今回はイイダ傘店のテキスタイルをもとにデザインしたコラボ作品で、『森の花』『花タイル』『ポピー』『あじさい』『コショウ』『こもれび』『ヤブカラシ』『おでん』など、9種類もの色彩豊かな美しい器が披露されました。
山野辺彩さんの柔らかい手描きの作風が、イイダ傘店のデザインと溶け合って、新しい物語をつむいでゆくよう。山野辺さんの放った鳥が翼をひろげて、イイダ傘店の世界を飛んでゆきます。

2015.3. update.

Baguette Tote Bag

ガーランドとおいしいトート

10周年記念のアニバーサリー・ガーランドが飾られた窓辺には、傘以外のイイダ傘店のオリジナルグッズが並びます。
Spiral Market 企画展
で発表された「TEMBEA」とイイダ傘店のコラボバッグ『バゲット柄アンブレラトート』と、梅干しやたくあんや納豆のブローチがついたごはんのトートがいっしょに並んでいるのが、なんとも楽しい。
レターセットにはトレーシングペーパーの封筒にプリントされた『押花』や『あじさい』が。昨年秋のテキスタイル『スワンボート』や『野いちご』『おでん』のコマバッグも。
その他、案内状の傘のイラストがシールになった『アンブレラシール』や、軽くて透明なアクリルにテキスタイルを閉じ込めたオリジナル『ハンドミラー』も新発売。
尽きない、止まらない、イイダ傘店の魅力。
最後に『のり弁』のウエストポーチからノべルティのボールペンを取り出して、10年前と変わらない笑顔で見送ってくれた飯田さん。
このさき10年、どんな楽しいことが待っているのだろう。いつか飯田さんと傘をさして、雨の中を散歩したい。

「お祝いの気持ちも込めて足を運んでくださった常連さんの方。来てみたらたまたま10年目だった方。関係者の皆さま、友人の皆さま、
本日はご来場ありがとうございました。
傘展が少しでも楽しい今日の記憶に残れば幸いです。

平成二十七年 春   イイダ傘店 飯田純久」

2015.3. update.

 PIE International

イイダ傘店のデザイン

人気傘店のオリジナルテキスタイルとオーダー傘を一挙公開

植物・動物・食べ物などをモチーフにしたオリジナルテキスタイルを使い、1本1本受注生産で作られる傘が人気のイイダ傘店。本書では、これまでのテキスタイル&傘コレクションを、工場取材や日々のスケッチなども交えつつ紹介。丁寧なものづくりの裏側がわかる1冊です。

著者:飯田純久
発売元:パイ インターナショナル
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★『イイダ傘店のデザイン』を抽選でプレゼント!ご応募はこちら

Present

「イイダ傘店」さんからのプレゼント!

「イイダ傘店」特別編を見てくださった方の中から抽選で2名様に『イイダ傘店のデザイン』(PIE International)の本、またはイイダ傘店の『あじさい』のレターセットをプレゼントいたします!

今は「北欧」と「イイダ傘店」につながりがあるわけではありませんが、きっと北欧を好きな方なら、イイダさんの「傘」の美しさに共感してくれるはず!と思い、ここにご紹介させていただきました。

たくさんのご応募お待ちしてます!

 

応募要項

【応募資格】
イイダ傘店が好き。傘やテキスタイルが好きな方。
「北欧フィーカ」や「イイダ傘店」のことをお友達に話したり、ブログやSNSなどでご紹介してくれる方。

【応募締切】
4月15日(水)23:59まで

【当選結果】
当選は商品の発送をもってかえさせていただきます。

※個人情報は本目的以外には使用致しません。

 

ご応募はこちら

※応募受付は終了致しました

イイダ傘店

IIDA KASATEN

傘作家・飯田純久さんがつくるオリジナル傘ブランド。年2回、日傘と雨傘の展示受注会を開催。
http://www.iida-kasaten.jp/

ありがとう!

イイダ傘店の記念すべき10周年をお祝いできて本当に嬉しいです。傘をさす喜びを思い出した瞬間でした。飯田さん、10周年おめでとう!これからも素敵な傘を作り続けてください。また、ご本の紹介をさせていただいた出版社 パイ インターナショナル の皆様、ありがとうございました!

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